松本市は、スマートフォン向けのゲームアプリ「Ingress(イングレス)」を使ったまち歩きイベント「Ingressで城下町松本を歩こう!」を11月14日、中心市街地で開催する。
イングレスは米グーグル「Niantic Labs」が開発・運営するスマートフォン向けの陣取りゲームアプリ。プレーヤーは「青」「緑」のいずれかのチームに分かれ、町中にある施設や史跡などにひも付けた「ポータル」を巡りながら陣地を広げる。ゲームのダウンロード数は世界200カ国で1200万超。ポータルは440万以上あり、松本城周辺にも100以上が登録されている。
ポータルを巡る「ミッション」は当日発表。決められたポータルを回ってミッションをクリアすると特典として、通常非公開となっている松本城の乾小天守や太鼓門の内部を観覧できる。当日は、松本城周辺の飲食店や古道具店など10店舗が協力し、参加者にソフトドリンクサービスや割引特典を行う。
「ゼロ予算」でソフト事業を考えようと市職員有志が今年1月に発足させた「城下町松本再生プロジェクト」グループが企画。ポータルを実際に訪れることが「まち歩き」につながり、松本の城下町の歴史や文化を知ってもらうきっかけになるとイングレスに着目した。「松本城、縄手通りなど知名度が高い場所はもちろん、それ以外のあまり知られていない場所にも足を運んでもらえるので、長時間滞在を見込める」と同プロジェクトの市職員・神谷孝さん。「初心者の人にも丁寧に教えるので大丈夫。スマホさえあれば誰でも気軽に参加できるのでぜひ」と呼び掛ける。
参加は当日9時30分~、市大手公民館(松本市大手3)で受け付ける。先着100人。参加無料。問い合わせは市シティプロモーション(TEL 0263-34-3194)まで。