北安曇郡池田町・大峰高原にある「七色大カエデ」が見頃を迎えている。
大カエデは高さ13メートル、幹周り3.25メートルで推定樹齢は250年。1947(昭和22)年に同高原開拓団により発見され、一度切り倒されたが、根を掘り起こすことはできなかったという。開拓団が去った後、1968(昭和43)年に大峰牧場ができて道を整備した際に、立派に育ったカエデが見つかった。Eテレの番組「いないいないばあ」で放送されている「カエデの木のうた」(作詞・三浦徳子、作曲・つんく)のモデルにもなっている。
今年は9月下旬から色づき始めた。「毎年、気候などによって色の出方も違う。例年はいったん紅葉の進み具合が止まる時期があるが、一気に色づいた」と同町観光協会の片瀬登さん。「周辺も含め、今年の紅葉は少し早い。3連休も多くの方でにぎわった」と話す。
近年は、看板の設置や駐車場整備を行い、県外から訪れる人も増えたという。付きすぎた種を落としたり、柵や枝を支えるロープなどを取り付けたりするなど、老木化した木を守るための対策も行っている。「年老いた木なので負荷がかからないように、できる範囲でケアできれば」と片瀬さん。「気候にもよるが今週末くらいまでがピークで、その後は赤く染まっていく。ぜひ足を運んでもらえれば」とも。
観光案内が出ている時間は8時30分~16時。夜間はライトがないため、通常の見学は明るい時間帯に。問い合わせは同観光協会(TEL 0261-62-9197)へ。