松本で「オオヤコーヒクラス」-考えて試して、好みのコーヒー知る

初回の夜の会には12人が参加

初回の夜の会には12人が参加

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 松本市の書店「栞日(しおりび)」(松本市深志3、TEL 0263-87-5733)で6月18日、京都「オオヤコーヒ焙煎(ばいせん)所」のオオヤミノルさんによる「オオヤコーヒクラス」が行われた。

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 全6回のクラスで、毎回テーマを変えながら隔月で開催。知識に関するレクチャーと味見を中心に行う。「考えて、試して、味をみて、好みを知って、選ぶ。そうやって自分の好きなコーヒーを見つけることができれば」とオオヤさん。

 初回の18日は「焙煎」がテーマ。参加者は同店1階のカウンターを囲み、オオヤさんはキッチンでコーヒーを入れながら軽快なトークを展開した。「すごく面白い話の中に、本質が隠れている」とオオヤさん。参加者からの「何回で入れればいい?」という質問には、「いい質問。僕も分からない(笑)」と応じながらも、「プロは数値化するかもしれないが、勉強するときに『何分』『何回』というように数字で分かろうとするのは良くない。どうすればおいしさが決まるか、少しずつ知ってほしい」と話した。コーヒーを試飲すると参加者からは「はっきりしている」「えぐみがある」「後味が残る」「ストンとしている」など、さまざまな言葉が。参加者同士でも、感じ方や表現の仕方の違いを興味深そうに聞いていた。

 「コーヒーは植物」「コーヒーは料理」というオオヤさん。最初は少し首をかしげていた参加者も、それに続く話を聞くうちに、徐々に納得した表情を浮かべていた。同じ豆を使って異なる入れ方をしたものや、フィルターでこさずに入れたものなど、さまざまなコーヒーを試して2時間半のクラスが終了した。

 「匂いと味はロマンチックなもの。教条的になると駄目になる」というオオヤさん。2年ほど前から全国各地でコーヒークラスを開催している。「1杯500円のコーヒーは、1皿3,000円の料理と同じ値打ちがある。そういうコーヒーを出す店が町に育ってほしいし、皆が育ててほしい」

 「オオヤさんは情勢を押さえつつ、信念はしっかり持っている。とにかくオオヤさん自身が魅力的」と同店店主の菊池徹さん。同店でオオヤさんの豆を使い始めたことがきっかけで、同クラスを行うことになった。「1回だけの参加もできる。プロアマ問わず、コーヒーが好きな方はぜひ」

 次回は8月20日、昼の部=14時~、夜の部=19時~。参加費3,500円。予約・問い合わせは同店まで。

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