松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)2階のギャラリーAで現在、グループ写真展「我風展」が開催されている。
昨年に続き2回目の開催。青木古道さん、アラカワヒロシさん、大平滋子さん、ホンダアヤノさん、橋坂紀夫さんと、今回新たに加わった松村裕子さん、冨永泰弘さん、中田あきらさんの8人と、「信州大学ALL写真部」として学生13人も参加。実写やコラージュなど多彩な作品212点を展示する。
ギャラリー内は壁面を9等分して、各自が設けたテーマに合わせて個性的な空間をつくり上げる。「信州大学ALL写真部」は、メンバーそれぞれが幼いころから徐々に成長する様子を、写真数枚を並べて表現。ほかに、女鳥羽川などで撮影した躍動感のある写真なども展示する。「若い人たちにも参加してほしいと思って声を掛けた」と大平さん。同展のために行った撮影会には、大平さんと橋坂さん、冨永さんも参加したという。「撮影の合間に、いろいろ話して面白い経験になった」
大平さんとアラカワさんが中心となり2012年の秋にグループを発足。「ベテランの作家だけではなく、若い作家や新しい挑戦をしたい人たちにとって自由な発表の場と、展示を通じた交流の場にしたい」と同展を始めた。今後も年1回のペースで開催したいと意気込む。「カメラは、単に撮る道具というだけではなく、何かを作る道具だと思う」と大平さん。「若い人が参加すると刺激にもなる。それを次につなげていければ」とも。
開館時間は9時~17時。入場無料。5月18日まで。期間中、メンバーが交代で在廊を予定する。