松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で5月16日より、「第1回憩の森クラフト」が開催されている。松本市を中心に開催している月間イベント「工芸の五月」の一環。
陶器、木工、ガラス、金属、染織など、さまざまなジャンルのクラフト作家が集まり、作品を展示・販売する。通常のギャラリースペースだけではなく、テラスにテントを張り、野外での展示・販売も行うなど、建物全体を使ったイベントになっている。
電動ろくろを使った陶芸体験(2,500円、ワンドリンク付き)も開催。「手びねりもいいけど、電動ろくろの方が楽しめると思って」と指南役の安曇野市の陶芸家、藪タケシさん。「経験のない人でも楽しめて、作る喜びを感じながら、納得できる形に仕上げるためには、(こちらの)手の入れ具合が難しい」と話す。実際の体験は10分程度。力加減がつかめず、1、2度は形が崩れる人が多いという。「難しいと思わず、土を触ることは気持ちいいので、まずは触って、楽しんでもらえれば」(藪さん)。作った作品は、乾燥、素焼き、上薬塗り、本焼きという工程を経て、約1カ月後に完成する。
店長の布施智浩さんが「一度、クラフト市みたいなものをやりたい」と今回出展している佐合政昭さんに声をかけ、「工芸の五月」の時期に合わせて開催した。「作家さんがその場にいるというのは通常の展示と大きく違うところ。いろいろ話しながら楽しんで見てもらえれば」と布施さん。「目の前に広い公園もあるので(笑)、いずれは公園全体を使ってできるようになればうれしい」とも。
営業時間は10時~19時。入場無料。5月18日まで。陶芸体験は当日でも参加可能だが、できれば事前の電話予約を呼びかけている。
Gallery&CAFE 憩の森工芸の五月クラフトフェアまつもと2008特集【後編】手にすることで生まれる「思い」を語れる場所(松本経済新聞)