松本の老舗茶屋「堤治」（松本市深志2、TEL 0263-32-7100）が地元の画家・小沢夏美さんとコラボレーションしてオリジナルエコバッグを制作、販売している。

同店は創業1815年の老舗茶屋。静岡・鹿児島産を中心とした煎茶、ほうじ茶、和紅茶に加え、茶道具や抹茶も扱っている。これまで、以前購入した時のビニール袋や紙袋を持参して買い物に来る人が多かったという。「『お茶の袋』として使っていただけるのはうれしかったが、専用のものがあればもっといいな、と思うようになった」と同店の鏑木さん。

昨年末ごろ、以前から面識のあった小沢さんに何気なく話したことが、思いを実現するきっかけになった。「小沢さんのバックを持っていたので、もしこういう感じで作ることができたら…と相談したら、快諾してもらえた」。その後、2人で相談しながら、イラストを決めたりサンプルを作ったりして完成した。

バックは2種類。「新茶の季節に出せれば」と考え、1つは茶畑、もう1つは花畑の上を茶葉をイメージした葉をくわえた鳥が飛んでいる。「何となく、鳥が飛んでいるイメージがあった」と鏑木さん。「かわいさだけでなく、出発点となった常連客の皆さんや、男性の皆さんにも使ってもらえるようにと意識した」という。プリントは小沢さんが消しゴムハンコを作り、洗濯できるタイプのインクを使って一つ一つ押している。

「サンプルを使ってみたが、大きさもよく、洗濯してもインクがにじむこともない。どんどん使ってほしい」と鏑木さん。「せっかくなので地元の人と何かを作りたいという思いもあった。これからもいろいろな形で実現できれば」とも。

価格は972円。数量限定で、本店のみで販売する。