松本市のアルプス公園(松本市蟻ヶ崎)で9月14日・15日、野外音楽フェスティバル「りんご音楽祭2013」が開催された。
街の活性化や地方の音楽シーンの底上げを目指す同フェスは今回が6回目。15歳以下と50歳以上は入場無料、東日本大震災の被災者を無料招待するなどさまざまな取り組みも展開。2日間の園内でのステージに加え、市内のライブハウスやイベントスペースで「中夜祭」と「後夜祭」も開催した。
園内にはりんご・そば・おやき・わさび・きのこと、長野らしいネーミングを付けた5ステージを設置。UAさん、ホフディラン、OGRE YOU ASSHOLE、TOWA TEIさんなど2日間で136組のアーティストがパフォーマンスを繰り広げた。
14日は、夕立に見舞われたものの、その後は晴れて月も見える夜空に。りんごステージに登場したホフディランは長野でのライブは初めてといい、ボーカル・キーボードの小宮山雄飛さんは、ライブ前に市美術館で開催されている「メアリー・ブレア原画展」を訪れたと話した。「遠距離恋愛は続く」「スマイル」などのほか、ボーカル・ギターのワタナベイビーさんが作詞作曲を手掛けたUAさんの曲「電話をするよ」も披露した。
りんごステージのラストを飾ったUAさんは、約10曲を演奏した。同祭にちなみ、自らカバーした「りんご追分」を歌う場面も。間にMCをほとんど挟まず進行するステージに、観客は引き込まれ、見入っていた。アンコールに応え再び登場してからは、マイクの先にカメムシがずっと止まっていると笑顔で話し、「かめさま」と呼び掛けるなど和んだ雰囲気に。最後は、「おやすみなさい。また明日お会いしましょう」とステージを終えた。