NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」は8月31日と9月15日に、選挙に挑む立候補者の姿を追ったドキュメンタリー映画「立候補」「選挙2」を松本市中央公民館・Mウイング（松本市中央1）で上映する。

　「立候補」は、マック赤坂さんを中心に、羽柴誠三秀吉さん、外山恒一さんなど、当選する可能性は少ないがそれでも立候補する「泡沫（ほうまつ）候補」と呼ばれる人たちの姿を追う。2011年の大阪府知事選挙を中心に展開。立候補者たちの目的とその原動力に迫る。

　「選挙2」は2007年に公開された「選挙」の続編となる作品。前作で自民党の落下傘候補だった「山さん」こと山内和彦さんは、2011年4月の川崎市議会選挙に完全無所属で出馬。「脱原発」をスローガンに掲げ、選挙カーや事務所を使わず、タスキや握手もなしという選挙活動を行う。

　「多種多様な作品の上映」をミッションの一つとして活動する同NPO。「今の日本が見えてくる、今年を代表する2作品」と「映画」として高く評価して上映を行う。「参議院選挙は先日終わったが、国政選挙以外にも、選挙はいつでもある」と同NPOの宮崎善文理事長。「映画を見て、『選挙って面白そう』『投票する権利があるのだから行ってみよう』という人が増えれば」と話す。

　上映に合わせ、山内さんと、7月の参議院県区に立候補した神津ゆかりさんのトークイベントも行う。山内さんは信州大学、気象大学校に在籍後、東京大学文学部卒。神津さんは無所属で出馬し、大きな後援会や組織を持たずに「一市民、一女性、一母親」として挑戦した。当日は「まさか私が立候補！立候補する手段もある？」をテーマに、選挙の裏話なども交えながらトークする。

　8月31日は「立候補」＝10時30分～、17時～、「選挙2」＝13時～、19時～。トークショーは15時40分ごろ～（いずれかの作品のチケットまたは半券が必要）。9月15日は「選挙2」＝16時～、「立候補」＝19時30分～（各回入れ替え制）。料金は、前売り＝1,400円、当日一般＝1,800円、学生＝1,400円、2作品セット券＝2,600円。20歳未満で選挙権を持たない人は「20歳になったら必ず選挙へ行って投票します」宣言で900円（年齢が確認できるものを提示）。