松本中心市街地の空き家を見て回る「空き家ツアー」が6月18日に行われた。
コワーキングスペース「Knower(s)(ノウアーズ)」(松本市大手1)が企画。先月12日に1回目として女鳥羽川周辺~駅前大通りのエリアを、今月2日に2回目として深志周辺エリアを回った。今回は、「平日に開催してほしい」というリクエストに応え「1回目のおさらい」を開催。1回目に回ったルートを基本に歩いた。
飲食店の開業を考えている人や学生、「空き家が趣味」という人など約10人が参加。同スペース代表・清水達也さんの案内で、地図を片手に歩いた。すぐにでも住めそうなものから、かなり手を入れないと難しそうなものまで、空き家の状態はさまざま。何に使われていたのか、いつから空いているのか、実際に借りることができるのかなどの情報も、分かっているものもあれば分からないものもある。参加者は周辺をぐるりと回って見たり、写真を撮ったり、「外壁がいい感じ」「ここなら飲食店に使えるかも」などと話したりしながら興味深く見学していた。歩いているうちに「ここは空き家かも」という新しい発見も。2時間半ほどで10軒近くの空き家を見て回った。
空き家の情報は市が把握しているもののほか、知人から教えてもらったものや実際に隣の住人に確認して知るものもある。現在、情報はグーグルマップ上で公開し、共有できるようにしている。「現状では、家の中までは見られないし、物件をあっせんできるわけでもない。でも、空き家とその周辺を実際に見てみることで得られるものはあると思う」と清水さん。歩くことでその町の歴史を知る機会や、そこに暮らす人と話すことで新しい交流が生まれることもあるという。「この活動を続けることで、地域の人たちから空き家の情報が集まり、それを活用する仕組みができれば」
次回開催は北深志~開智エリアを予定。開催が決まればホームページなどで告知する。