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「クラフトフェアまつもと」盛況に-周辺地域や施設でもイベント、回遊性生む

来場者に制作方法を説明する寺田知司さん(写真右)

来場者に制作方法を説明する寺田知司さん(写真右)

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 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月25日・26日、「クラフトフェアまつもと2013」が開催された。主催はNPO法人松本クラフト推進協会。

実演を行ったブース前にはたくさんの人が

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 多彩な分野のクラフト作家約260組が出展。食器や衣類、アクセサリー、オブジェなど幅広い作品が園内各所に張られたテント内に並んだ。展示されたオブジェにはたくさんのカメラが向けられ、糸紡ぎや鍛冶の実演を行うブース前には、ものづくりの様子に見入る来場者の姿が多く見られた。

 京都で受注生産を行っている染織家・寺田知司さんは初出展。かすり、組織織り、ノッティングなどの技法を基本にした作品は、コースターやランチョンマット、ラグなどさまざま。中古の織機2台を改造し自作した織機を使って制作しているという。「野外での出展は初めてだったが、驚くほど多くの人が来てくれた。作り方に興味を持ってくれる方や自分で織っているという方もたくさんいて、染織の話ができて有意義な時間だった」と寺田さん。「普段は一人で黙々と作っているので…来場者とのやりとりや、新しく生まれたつながりを次のステップに生かせれば」と話す。

 近年、周辺地域や施設で、同フェアに合わせてイベントを開催する動きが広まりつつある。月間イベント「工芸の五月」をはじめ、25日には中町商店街で歩行者天国が、26日には縄手通りで「水辺のマルシェ」が行われ、中心市街地への回遊性を生み出した。路線バスの料金を均一化、増便する「バスDAYまつもと」も実施。公共交通機関の利用者も多かった。「今年はフェアだけではなく他のところにも人の流れが分散して、大きくなってきている」と同実行委員長の大島健一さん。

 同フェアは来年、30周年を迎える。「フェアに一極集中するのではなく、分散することで、フェアの特性についても考えられるようになってきた。スタッフそれぞれが『クラフトフェアって何だろう?』と思うことはあっても、何となくあいまいなままきた感じもあるので、もう少し話し合っていきたい」と大島さん。今年は参加者から「ここ数年と比べると、出展者の多様性を感じた」という声があったといいう。30年の節目を迎ええるにあたり、「一つに決めることが必要なわけではない」としながらも、「考えていく機会を増やせれば」

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