松本市時計博物館(松本市中央1)1階に12月15日、イタリアンレストランと画廊を展開する「トラットリア松本画廊」(TEL 0263-33-6321)がオープンした。
店舗面積は25坪。席数はテーブルとカウンター合わせて25席。店内は白を基調とした落ち着いた雰囲気で、壁には月替わりでアーティストの作品を展示し、「画廊」として展開する。
ランチタイムは、パスタかピザにサラダとドリンクが付く「サラダランチ」(900円)と、さらにオードブル5種盛りとデザートが付く「ランチコース」(1,500円)を用意する。「ランチで気軽においしさを知ってもらいたい」と店長の佐々木司さん。
ディナータイムは「アボカド・かに味噌ソースの野菜サラダ」(950円)や「白身魚のソテー こがしバターと木の子のソース」(1,600円)などを提供する。パスタは「スカンビ(手長エビ)と長ネギのペペロンチーノ」(1,470円)や「ゴルゴンゾーラのクリームソース リングイネ」(1,250円)、ピザは4種のチーズが載る「クワトロフォルマッジョ」(1,450円)や手切りパルマ産生ハムをふんだんに使った「プロシュート・ルッコラ」(1,250円)など。デザートには画廊の展示に合わせた限定スイーツも。
画廊では現在、絵本作家・スズキコージさんの作品展を開催中。原画のほか、コラージュ作品や切り絵なども展示する。5日にはスズキさんによるトークイベントも開催。自作のろうけつ染めバティックや切り紙作品で飾られたにぎやかな「コージワールド」となった会場には、多くのファンが詰め掛け、スズキさんのユーモラスなトークを楽しんだ。作品は販売も行い、5万円~。
写真を30年以上撮り続けている佐々木さん。いつかフォトギャラリーを開きたいと思っていたところ、美術評論家で作家の松本猛さんと出会った。松本さんにアートプロデューサーとして関わってもらい、店の方向性などを決めていくうちに「プロの芸術作品に触れるだけでなく、眺めながらおいしい食事をしてもらいたい」と思うようになり、レストランと画廊という形になったという。
松本さんの妻で画廊部門を担当する照喜さんは「画廊では高評価を得ている方と、『伸ばしたい』と思う若手アーティストを紹介したい。若手は作品の価格も手頃。購入してもらうことが作家の支援にもつながる」と話す。「美術を目で味わってもらいたい。芸術も食事も魅力的なので楽しんでほしい」と猛さん。「作家と集う会も設けたい。芸術が好きな方同士の語らえる場所になれば」とも。
営業時間は11時30分~22時(ラストオーダー)。水曜定休。1月17日からは、写真家の明緒さんによる、夫でまつもと市民芸術館芸術監督の串田和美さんを撮影した写真展が開催される。