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松本市美術館で「館蔵セレクション展」-開館10周年、未公開作など110点

幅広い作品が展示されている館内

幅広い作品が展示されている館内

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、「館蔵作品セレクション展 来て見て楽しむアートのこころ」が行われている。

井上有一さんの書「山」

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 2002年4月に開館した同館。同展は、10周年を迎えたアニバーサリーイヤーのさまざまな企画展の締めくくりになる。開館当初1800点ほどだった作品は、現在2210点に。その中から、開館以来収蔵してきた作品を中心に未公開作品も含めた約110点を展示する。

 同館のオープニングを飾った企画展「山笑う」で展示された井上有一さんの書「山」から、10年間を振り返るという構成。石井柏亭さんや弟・石井鶴三さんなどの絵画を展示する「石井家の人々」、郷土の作家の作品を紹介する「松本平ゆかりの作家たち」など11のテーマに沿い、絵画、書、彫刻、工芸などを展示する。横地康國さんの作品は、作風の変化が見てとれるよう、20代、40代、60代に制作した3点を並べて展示。初公開となる「抑圧された馬」は、修復の過程も併せて紹介する。「グラフィックデザインの魅力」では、同館のロゴや館内表示のロゴタイプを手掛けた田中一光さんのポスター3点も。

 昨年12月22日に行われた「ギャラリートーク」では、同館学芸員の大島浩さんが参加者と共に展示室を回り、描かれたときの状況や、タイトルの由来などを紹介した。「日常をふと離れるような『癒やし』を感じられる展示もあれば、新たな世界との出合いとなるような『刺激』を感じられる展示もある。美術館にはその両方を見せる役割があると思う」と大島さん。「信州・松本の良さを、時代や地域性も含めて振り返る機会と、これから先のことを思う機会になれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=400円、大学生・高校生=200円、70歳以上の松本市民、中学生以下は無料。月曜休館(祝日の場合は翌日)。1月20日まで。「ギャラリートーク」は同5日・12日にも行う。

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