松本に蔵造りの宿「城乃蔵」オープン-老舗旅館「いちやま」を再生

歴史と伝統をとどめた「天主の間」では、広くゆったりとした時間を楽しめる

歴史と伝統をとどめた「天主の間」では、広くゆったりとした時間を楽しめる

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 プランニング事業を手がけるテッドインターナショナル(松本市)は、松本の中心地にあった老舗旅館「いちやま」を再生、「松本蔵の宿 城乃蔵」(中央2、TEL 0263-31-8711)として3月23日にグランドオープンした。

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 「いちやま」は江戸時代から続く老舗旅館で、風情ある白壁土蔵造りが2002年に松本市都市景観奨励賞を受賞している。昨年17代目となる女将(おかみ)が高齢により経営を続けるのが困難になったため閉館となった。その後、同社により再生計画としてコンビニなどのテナントが入る話があったが、「せっかくの長い歴史のある蔵造りの建物を崩すのはもったいない」との意見から、宿泊をしなくても利用することができる飲食店などを併設した旅館として再オープンした。

 併設された「カフェ&ダイニング吟(GIN)」(1階)では四季折々の素材をえりすぐった郷土料理を中心に「和と洋」のもてなしを、「料亭 松蔵」(3階)では主に信州黒毛和牛のすき焼きやしゃぶしゃぶを楽しむことができる。4月1日オープン予定の「マッサージ鍼灸(しんきゅう)院 匠の手」(7階)では同旅館専属のマッサージ師による施術が行われる。

 客室数は和室=5部屋、洋室=7部屋を用意。客室内の家具は「いちやま」時代から使用されている「松本民芸家具」で、長年かけて味わいのある雰囲気となった家具の使用感や風情を楽しむこともできる。室内はほとんどリフォームせず、あえてクラシック感を残した。

 同社の布施研一さんは「『松本城の近くにある蔵造りの宿』という意味を込めてみんなで名付けた宿。風情のある街松本にある、落ち着いた空間の宿でくつろいでもらいたい」と話す。

 宿泊料金は、洋室ダブル=10,500円~(1名利用時)、和室(6畳)=13,000円~(1人利用時)など。全室朝食付きで、和室C(8畳+8畳)のみ2食付き。チェックイン15時~、チェックアウト11時。

松本蔵の宿 城乃蔵200年前の蔵を改築し3店舗が集積-昔のにぎわいを再生(伊勢志摩経済新聞)

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