松本・縄手通りで6月23日・24日、「松本かえるまつり2012」が開催された。
カエルグッズを販売する「かえる市場」には26組が出店。Tシャツやアクセサリー、ぬいぐるみ、オブジェなど多くのカエル商品が商店街や女鳥羽川の河原に並んだ。通りにはカエルの帽子をかぶった人や、ぬいぐるみを肩に背負って歩く「カエラー」の姿も。23日には、通りの中ほどにある「かえる大明神」前での神事や、写真家・久野公啓さんによる特別講演、信州大学のよさこいサークル「和っしょい」、アフリカンダンスグループ「サブニュマ」などによる演奏やダンスの披露も行われた。
24日には、海外36カ国以上をサーカスで旅したというケ・イスケさんがパフォーマンスし、ジャグリング、アクロバットなどの技を披露した。同祭にちなんでカエルの帽子をかぶった女の子との共演も。演技の途中、カエルの着ぐるみを見つけた女の子が「握手してくる」と走りだして戻ってこないというハプニングにも、観客からは大きな拍手が送られた。
仮装した子どもたちが通りを練り歩く「ケロウィン」には、約10人の子どもたちが参加。「お菓子をくれなきゃいたずらするケロ!」と商店街を回り、スタッフからお菓子をもらうと「ありがとうケロ」とお礼をして次の店へと移動していった。
今年で11回目となる同祭。6月上旬には、通り入り口の「ガマ侍」の修復を行った。「ガマ侍」を作った東京芸術大学デザイン科のOBと同祭スタッフで、色の塗り直しや折れた刀を修復するなど、作業は2度の週末にわたった。「『ガマ侍』は縄手のシンボル的な存在。雨の中、OBの皆さんもスタッフも本当に頑張ってくれた」と同実行委員長の山本真也さんは振り返る。
「2日間、天候に恵まれて、多くの人が足を運んでくれた」と山本さん。「カエルの街としても定着してきたと思う。今年のテーマ『Jump to next』を胸に、これからも続けていきたい」と話す。