7月12日~18日に行われる「信州まつもと大歌舞伎」の開催まで1カ月を切り、さまざまな応援企画が盛り上がりを見せている。
3回目の開催となる今年の演目は、若者たちが壮大な野望と純粋な願いを胸に疾駆する「天日坊」。中村勘九郎さん、中村七之助さん、中村獅童さんなどが出演する。脚本は宮藤官九郎さんが書き下ろし、串田和美さんが演出を務める。
開催に合わせて、同実行委員会では市内の商店で支払いに使える「松本小判」を販売する。金メッキが施された小判は、重さ約20グラム、縦6センチ、横3.3センチ、厚さ2ミリ。1枚450円で、会場のまつもと市民芸術館内に上演期間中に設ける「縁日横町」と、市内の協力店で8月末まで500円の金券として利用できる。現在、協力店の参加を募集している(6月22日締め切り)。7月1日から販売を開始し、同館をはじめ、観光情報センター、市美術館、博物館などの市営施設で売り出す。
また、「歌舞伎弁当」のアイデアも募集中。「歌舞伎と言えば『幕の内弁当』『助六寿司』などが定番だが、松本ならではの弁当があればと思い企画した。地域の食材や食の文化を反映したものになれば」と同館担当者。弁当の名前、イラストまたは写真、食材・レシピなどを書いて応募する(6月20日締め切り)。1次審査後、同30日に実際に作品を作る2次審査を行う。選ばれた最優秀作品は、同館内のレストランで調理し、公演期間に販売する。
住民有志や地元企業で作る「信州まつもと大歌舞伎応援委員会」では、PR用にペットボトルのお茶とうちわを作成。6月22日から7月8日まで、松本市の井上百貨店、松本パルコ、山形村のアイシティで展開する「信州まつもと大歌舞伎・グッズ販売ブース」でそれぞれ無料配布する。「今年は脚本が宮藤官九郎さんということもあり、若い世代にも楽しめるはず」と同委員会の宮田健一さん。現在、お茶の取扱店舗も募集している。「多くの人に歌舞伎を知ってもらうためにも、多くの人の手で盛り上げていきたい」とも。
各問い合わせは、松本小判=同実行委員会事務局の市文化振興課(TEL 0263-34-3293)、歌舞伎弁当=同館(TEL 0263-33-3800)、お茶=応援委員会(TEL 0263-87-3336、平日9時~16時)。公演チケットは現在、追加席を販売中。チケットの問い合わせは同館まで。