松本のカフェギャラリー「LABORATORIO(ラボラトリオ)」(松本市大手1、TEL 0263-36-8217)で現在、デザイン雑貨店「SyuRo(シュロ)」が生活道具展「SyuRo展」を開催している。
「SyuRo」(東京都台東区)はデザイナー・宇南山加子さんが営むアトリエ兼ショップ。昔ながらの印刷屋や缶工場、布卸問屋、金物店などの職人の技を生かした生活道具を製作している。「いつかSyuRoの商品を扱いたいと思っていた。今回タイミングが合って開催することができた」と店主の井藤万紀子さん。同展では50アイテムをサイズや色違いで展示・販売する。
缶収納は円柱と箱型の2タイプをさまざまなサイズで用意する。素材はブリキ、銅、真ちゅう。シンプルな形で、どこから見ても凹凸のない姿になるよう全て職人の手作業で作られる。「使い込むほどに色合いが落ち着き、アンティーク感が出る。何にでも使える」(井藤さん)。
革小物はパスケース、カードケース、マルチケース、小銭入れ、財布など。「イタリアの牛革を使い、一枚一枚丁寧に磨くことでユーズドのような落ち着いた風合いに仕上げている。艶や色合いの変化を楽しめるよう、化学薬品ではなく植物由来のタンニンでなめしているため多少の傷は布で拭けば目立つことはない」という。
テント生地を使って作るバッグシリーズ「Kota(コタ)」も多く展示。タイプはトートバッグやショルダーなどさまざま。実際に建築現場で使用された防炎シートをリサイクルした「白いKota」と「縞(しま)のKota」は、帆布と組み合わせることで優しい風合いを出している。内側には防炎シートのハトメを残し、鍵やパスケースを付けることができる。
「作家の作品でもなく、量販的な商品でもない。丁寧な手仕事がSyuRoの魅力」と井藤さん。「どれもずっと使い続けていけるものばかりなので、ぜひ手に取って見ていただければ」とも。
価格は、缶=819円~、Kota(ポーチ)=1,680円~、Kota(バッグ)=1万290円~、革小物=7,140円~など。営業時間は11時~18時。1月30日まで。