プレスリリース

軽井沢に新たなシンボル「軽井沢プレイボックス」が完成!!モニュメントやパブリックアート建築で未来をひらくアート集団、ビーファクトリーとは?!

リリース発行企業:足立ブランド

情報提供:

大型のアートモニュメントをはじめ、内外装造物の設計、デザイン、制作、設置、修復などで他を凌駕し、国内トップクラスの実績を持つ『株式会社ビーファクトリー』。30年以上の経験と3DCAD(SOLID WORKS)などの新技術を駆使しながら、ハイクオリティな作品制作を誇る同社の歴史や強みの秘訣を鹿浜の工房からお届けします。

<足立区鹿浜にある株式会社ビーファクトリーの工場>


はじめは消極的だった「足立ブランド」への参加
「足立ブランド参加は立ち上げの際にお話しをいただきましたが、弊社では“ブランド”という言葉に耳馴染みがなく、少しニュアンスが違うような気がして、一度お断りしているんです」と語るのは、「ビーファクトリー」社長で、彫刻家でもある中村茂幸さん。

<株式会社ビーファクトリー代表の中村茂幸氏>

その後、足立成和信用金庫の営業の方からの勧めや、区からも"商品としてのブランドでなくとも、もの作りの技術や実績として認定が可能"という話を聞いて参加に踏み切ったのだと言います。

「今は足立ブランドの情報共有部会、対外PR部会にも参加し、各社の皆さまとお話しする機会をいただき、ありがたく思っております。互いにアイデアを出し合いながら、弊社では対応できない部分を協力していただくなど、深い関係を築いていければ」と中村社長。

ビジネス面では、他の区との協働で「足立ブランド」が関わった、有楽町国際フォーラムの見本市では来場していたお客様と縁が繋がり、高さ1.2メートル、横3メートルのアルミキャスト製のレリーフ作品制作に繋がったこともあるのだとか。

日本を代表するモニュメント制作までの道のり
自然豊かな長野県の安曇野で生まれ育った中村社長は、今年69歳。
「学生時代は生活が苦しく、新聞配達、ガソリンスタンドを掛け持ちでアルバイトという毎日で、高校を卒業するとすぐ上京しました」
小さい頃から、画力に長けていたという中村さんは、東京でほぼフルタイムで働きながら4年後に約20倍の難関を突破し、東京藝術大学の彫刻専攻に見事合格します。



<名水の里として知られる安曇野>

「大学院にも進み、定時制高校の美術講師や作家活動をしながら、商業的なオブジェなど個人で仕事を請けたのが今の原点です。当時は好景気で、多くの仕事があり忙しい日々を送っていました」と当時を回想します。

昭和63年には仕事が多忙を極め、「ビーファクトリー」を設立。

<バブル期に制作した作品、新宿にあったビア・デ・バンチェットの内装>
「当初は商業施設の内装や、橋の親柱の彫刻やフェンスといった外構の景観材のデザイン、制作、施工などを一貫して受注していました。店舗などは私がデザインから施工まで一貫して行うのでトラブルや納期の遅れがなくスムーズに進められ、重宝がられました」

ひとつめの転機が訪れたのは、バブル経済の崩壊でした。
「商業施設の仕事が全くなくなりました。都市計画などにより外構の仕事はありましたが、商業施設のような利益にはならず、大手や同業者は手を引いたり、倒産するなどして淘汰されます。そこで辛抱し存続できたことが今に通じたのだと思っています」



日本を代表する大型モニュメントを作る会社へ
次に訪れた転機は、六本木の「東京ミッドタウン」の芝生広場に置かれた大型モニュメント「フラグメントNo.5」の制作を受注したこと。そこで一躍、同社の名が知られるようになりました。平成18年完成のこのパブリックアートは、ドイツ出身の作家フロリアン・クラーク氏の作品で「月のパビリオン」をテーマにしたもの。アルミニウムでできた220個のパーツを組み合わせて製作、広場の自然とモダンアートが見事に調和した作品です。

<東京ミッドタウンにある大型モニュメント「フラグメントNo.5」実物をご覧になった人も多いのではないでしょうか>


「こうした鋳物作品は部分部分で形状の違いなどがあり、実際には計算通り均等に鋳造できないのが難しいところ。この時は3Dソフトを駆使し、細かな計算をしながら設計から設置までしました。今では3Dソフト無くしてはこうした仕事は成り立ちません」

その後、「東京ガーデンテラス紀尾井町」や「せきがはら人間村」などの多数の大型モニュメントに携わり現在に至りますが、その道のりは常に順風満帆とはいかなかったそうです。


<愛知県長久手中央2号公園「おどりまつる」2022年>

<新宿東口駅前広場「花尾-HanaoSan-」2020年>



<高さ5mの巨大なアーチ!せきがはら人間村(岐阜県不破郡)「関係項-アーチ・関ケ原」2014年/2023年>

「弊社が手掛けるものは特殊性が高く、コンスタントに受注がなく、売上が安定しにくいという問題があります。また下請けとしての立場では利益の確保が難しく、そのため中間業者をできる限りカットし、直接元受けと取引するよう努めてきました。利益安定の意味もあり修復やメンテナンス業務も事業の一環として受注を進めています」と中村社長。

またサイズが大きく、周辺の建築物との調和やアート性の高い作品という性質上、制作途中でのトラブルも。「当初の見積もりより、先方の都合でかなり予算がオーバーしてしまい、弊社が最終的に6千万円持ち出したというケースもありました。当時弊社は年間1億円ほどの売上しかありませんでしたから本当に大変でした。結局、その後会社の売上が3倍ほどになったため、倒産は免れました」ほっと胸をなでおろしたのだそうです。

作品発表から販路拡大まで多くの可能性が交差する画廊運営
造形物によってアルミ、ステンレスなど様々なマテリアルを巧みに使い分けることができる点も強み、という同社。大型モニュメント以外にも商業施設、パブリックファーニチャー、教育・医療施設のオブジェから、大手アパレルの店舗の什器までその作品はバリエーション豊富です。

こうした造形物とは別に、中村社長にとって大きな意義を感じているプロジェクトが、台東区入谷に構える「いりや画廊」の運営です。開廊して令和6年に12年目を迎え、彫刻作品を主体にテキスタイル、インスタレーションなど様々な作品展示が行われています。


<いりや画廊外観>

<広く洗練されたスペース>

<大きな立体作品も展示可能♪>


「この画廊では主に立体作品を展示していますが今日、立体作品を発表する若い作家は非常に減少しています。その理由として、制作や展示に広いスペースが必要であること、高い材料費、そして発表の場が少ないことが挙げられます。『いりや画廊』は、搬入が容易で広い展示空間を提供し、また使用料がリーズナブルなことから、2年先まで予約が埋まっている状況です」

一方で「いりや画廊」は、人と人の繋がりによって、仕事にも結びつく同社の営業拠点や販路のツールとしての大きな役割も果たしているといいます。

「ミッドタウンのモニュメント制作の時、知り合った著名な彫刻家・五十嵐威暢(たけのぶ)先生にガーデンテラス紀尾井町で展覧会をしていただきました。そこへ安井建築設計の佐野社長がお見えになりました。そのご縁で、明治生まれの建築家・村野藤吾氏の代表作であり、今は目黒区役所総合庁舎となっているホールの天井の耐震工事の補強設計、鉄骨工事などに携わることができました。」


<モザイクタイルで装飾された石膏ドームを収める様子>
天井全体の構造的な耐震性能を確保するため、吊り天井を固定天井にする改修工事を行い、耐震補強後の天井に、モザイクタイルで装飾されたトップライトが差し込む重量のある石膏ドームを収めるリノベーションマニュアルでした。マニュアルもなく、難解な工事のため設計の入札はビーファクトリー1社のみ。長年の知見と技術によって、令和3年、完成に至ることができました。



そのほか、日進月歩の勢い止まぬIT技術をうまく取り入れ、高度な匠の技術と融合させることによって美術文化財や歴史的建造物の修復保存、メンテナンスにも力を入れている同社。今までのノウハウを生かし、社会や美術界への貢献のためにもこうした事業は不可欠だとか。

「経年劣化のほか、大震災のような不測の事態にも美術品は大きなダメージを受けます。損傷もケースバイケースで修復には確固としたマニュアルがありません。時の流れによる脆弱さも加わり、元通りにするのですから新制作するのとはまた違う難しさがあるのです」

「パブリックアートやモニュメントは、街を一変させ、潤いのある空間を作り出す作品制作に携われることは、非常に嬉しいものです。ところがその後何十年も放置され、汚れや腐食が進んで当初の面影が失われた作品も散見されます。こうした状況に若い世代はアーティストに憧れるのか疑問を感じます。アート作品は定期的な洗浄やメンテナンスを行い、常に美しい状態を保つことで、社会全体の潤いや心地よい環境を作り出すことができると信じています」


<2025年3月には「軽井沢プレイボックス」の設計、制作、設置を担当>

そんなビーファクトリー株式会社が2025年3月、軽井沢・プリンスショッピングプラザ開業30周年を迎えるに伴い、新たなシンボルとしてをアートモニュメント 「軽井沢プレイボックス」の設計、制作、設置を担当しました。作品の完成お披露目会や完成記念に伴うイベントも2025年3月30日(日)からスタートします。

詳しくは下記HPをご覧ください。みなさまのお越しをお待ちしております。
https://www.karuizawa-psp.jp/playbox/

企業情報
株式会社ビーファクトリー
https://www.befactory.co.jp/

会社名:株式会社ビーファクトリー
住 所:東京都足立区鹿浜1-13-19
電話番号:03-3857-8155
代表者:中村 茂幸

事業内容:
・アートモニュメントの設計・製作・施工・メンテナンス
・建築内外装金物の加工
・アートギャラリー企画運営
・3Dモデリング・デザイン・3Dプリント造形
・美術系文化財等の修復

「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。
『株式会社ビーファクトリー』は、この「足立ブランド」認定企業です。

取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある足立区役所産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。


足立区役所産業経済部 産業振興課 ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605


足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/

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