国内外で文化事業を主とした企画・運営を行う株式会社precogは、文化庁 令和6度文化庁委託事業「芸術家等実務研修会」として、音楽、舞台芸術、映像、美術などさまざまな芸術分野で、フリーランスのアーティスト・スタッフとして活動する方に向けて、契約について実践的に、楽しみながら学べる勉強会を実施します。
リモートワークの加速により、地方へ移住し自分のペースで働くことを選択するフリーランスのクリエーターや企画制作者が益々増加する中で、会社組織に属さないフリーランスが、法律や契約についての知識不足により、不利な状況に陥りやすいというリスクが生じています。本講座は、文化庁が策定した「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン(検討のまとめ)」の解説本である「フリーランスアーティストのためのガイドブック」(令和4年度弊社作成) を活用した研修会です。
今年度は、東京都市部含む、全国5都市とオンラインで展開します。各地のニーズをに寄り添うため、開催地域のクリエータとのネットワークをもつパートナー・会場・法律家と連携し、アーティストを迎えた対談やワークショップも実施。今年11月に施行された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)についての解説も行いますので、初めて聞く方はもちろん、以前の講座に参加いただいた方にも役立つ内容になっています。全体監修として、文化芸術への深い理解をもって法律面からサポートしてくださるシティライツ法律事務所 を迎え、複雑な法律の内容を、受講者が自分の活動に結びつけられるようになることを目指します。
公式WEB :https://theatreforall.net/projects/contractlesson/
<実施内容>
講座キャラクター:ちぎりじい
対象:文化芸術に携わるフリーランスアーティスト・スタッフ・学生
定員:約30名(予定)
参加費:無料(ガイドブック・フリーランス法補足資料付き)
アクセシビリティ:手話通訳、文字支援
【オンライン】
日時:2024年12月18日(水) 19:00-20:30
会場:オンライン(zoom)
ゲスト:小田原のどか
詳細:https://theatreforall.net/join/contract-online1218/
【大阪】
日時:2025年1月11日(土) 14:00-18:00
会場:アートエリアB1(大阪府大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階)
ゲスト:松尾真由子(一般社団法人brk collective代表理事、アートマネージャー)
高岩みのり (ちょちょまうヴァナキュラー実行委員会・事務局長、一般社団法人brk collective理事、アートマネージャー)
詳細:https://theatreforall.net/join/contract-osaka0111/
【愛知】
日時:2025年1月19日(日) 14:00-18:00
会場:港まちポットラックビル(愛知県名古屋市港区名港1-19-23)
ゲスト:田村友一郎 (現代美術アーティスト)
詳細:https://theatreforall.net/join/contract-aichi0119/
【福岡】
日時:2025年1月25日(土) 14:00-18:00
会場:Artist Cafe Fukuoka(福岡県福岡市中央区城内2-5)
ゲスト:坪山小百合 (画家)
詳細: https://theatreforall.net/join/contract-fukuoka0125/
【東京】
日時:2025年2月1日(土) 14:00-18:00
会場:水性(東京都中野区新井1-14-14 1F)
ゲスト:額田大志 (作曲家・演出家)
詳細:https://theatreforall.net/join/contract-tokyo0201/
【長野】
日時:2025年2月15日(土) 14:00-18:00
会場:犀の角(長野県上田市中央2-11-20)
ゲスト:藤原佳奈 (戯曲作家・演出家)
荒井洋文 (一般社団法人シアター&アーツうえだ 代表理事)
詳細:https://theatreforall.net/join/contract-nagano0215/
講師紹介
荻布 純也 (シティライツ法律事務所 弁護士 )
弁護士(東京弁護士会)。民事・企業訴訟業務を中心に扱う都内の法律事務所勤務を経てシティライツ法律事務所に参加。高円寺のヒップホップ・ユニット「metrofield」のMCとして、2013年にless than TVより『ロスタイム』をリリース。広く民事事件を取り扱ってきた経験と、音楽やアートをはじめとするコンテンツやクリエイターへの強い愛とリスペクトを持って、柔軟かつ適切な解決を目指します。趣味は音楽と格闘技(BJJ)。
林 かすみ (シティライツ法律事務所 弁護士)
弁護士(東京弁護士会)。企業法務や訴訟を扱う都内法律事務所を経て、アプリを開発運営するベンチャー企業/上場企業それぞれの企業内弁護士として、ビジネス/コーポレートの法務を幅広く経験。 これまでの主な取扱分野は、アプリ法務全般、ライセンスビジネス法務、ゲーム、アニメ、マンガ等のコンテンツ・エンタテインメント法務。 スピード感のある企業内での業務経験を活かして、クライアントのニーズを捉えた柔軟な対応を心がけています。 宝塚歌劇とマンガが好きです。
尾畠 弘典(尾畠・山室法律事務所)
弁護士(福岡県弁護士会所属)。1984年生まれ、福岡県出身。ミュージシャンへ無料の法律相談サービスを提供する団体「Law and Theory」メンバー。2010年に弁護士資格取得後、任期付公務員として自治体に4年余りの間勤務し、条例制定・政策立案などに携わる。現在は、民事・行政分野の訴訟を取り扱う傍ら、日常的に様々なミュージシャンからの相談に対応している。趣味はジャズピアノ。学生時代から福岡市内のジャズバーで演奏活動を行う。
奥村 真由(セントラル法律事務所 弁護士)
弁護士(愛知県弁護士会所属)。家庭裁判所の職員として勤務した後、セントラル法律事務所に入所。契約書の作成、リーガルチェックや労務問題を中心に、企業法務を扱うとともに、広く一般民事を取り扱う。令和4年からは、公益財団法人あいち産業振興機構(愛知県中小企業支援センター)窓口相談員を務める。大学では文化史学を専攻。趣味は舞台鑑賞で、宝塚歌劇を愛好。
トークゲストプロフィール
【12/18 (水)オンライン】
小田原 のどか (彫刻家・評論家・版元主宰)
1985年宮城県生。芸術学博士(筑波大学)。主な展覧会に「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(国立西洋美術館、2024)など。主な著作に『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(青土社、2023)、『この国(近代日本)の芸術:〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(山本浩貴との共編、月曜社、2023)など。アーティスツ・ユニオン オブザーバー、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院専任講師。
【1/11(土)大阪】
松尾 真由子(一般社団法人brk collective代表理事、アートマネージャー)
1981年生まれ。大阪府出身。大阪市西成区を拠点に地域密着型のアートプロジェクトに携わり、地域に暮らす人々や様々な領域との連携を試みている。2008~2021年度まで大阪市の文化事業「Breaker Project」事務局。現在は、「kioku手芸館 たんす」(2018年~)、西成区の事業「ちょちょまうヴァナキュラー実行委員会」(2024年~)の企画・運営に取り組んでいる。
高岩 みのり(ちょちょまうヴァナキュラー実行委員会・事務局長、一般社団法人brk collective理事、アートマネージャー)
1984年生まれ。茨城県出身。2014~2023年度まで大阪市の文化事業である西成区を拠点としたアートプロジェクト「Breaker Project」事務局スタッフ。現在は2024年度新たにスタートした西成区の事業「ちょちょまうヴァナキュラー」の実行委員会・事務局を務める。多様な地域のアクターと協働し「アート」を媒介とした様々な活動から生まれる出会いやできごとを糧として今日まで活動を継続している。
【1/19(日)愛知】
田村 友一郎 (現代美術アーティスト)
1977年富山県生まれ。京都府拠点。既存のイメージやオブジェクトを起点に、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンス、舞台まで、幅広い着想源から現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築する。主な展示に「ATM」水戸芸術館(2024年)、「1995?2025」兵庫県立美術館(2024年)、「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」豊田市美術館(2024年)、国際展の参加は国際芸術祭「あいち2022」、ヨコハマトリエンナーレ2020など。名古屋芸術大学准教授。
【1/25(土)福岡】
坪山 小百合 (画家)
2010年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。 人と植物をモチーフに「人と自然界の関わり」をテーマにした油彩画を制作する。近年の主な展示に、個展「Over Night」(Gallery X2、ソウル、2024)、アートフェア「ART TAIPEI 2023」(YIRI ARTS、台北、2023)、個展「呼吸のアウトライン」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2022)などがある。
【 2/1(土) 東京】
(C)?Yuta Itagaki(KIENGI) / Mana Hiraki(KIENGI)
額田 大志(作曲家・演出家)
1992年東京都出身。コンテンポラリーポップバンド・東京塩麹、演劇カンパニー・ヌトミックを主宰。作曲を中心としながら「上演とは何か」という問いをベースに、パフォーミングアーツの分野でも精力的に活動。バンドでのFUJI ROCK FESTIVALへの出演や、2021年に上演した『ぼんやりブルース』が第66回岸田國士戯曲賞にノミネートされるなど、音楽と演劇の領域を横断した活動を続けている。
【2/15(土) 長野】
藤原 佳奈 (戯曲作家・演出家)
戯曲作家、演出家。「松のにわ」代表。 わたしたちの〈はたらき〉を聴き、再編し、上演の場をひらく。 能楽堂や取り壊し予定のアパート、居ぬきスナックなど、様々な場所で劇場の機能を検証し、人が集い言葉を交わす場をひらきながら、現代における上演を問い直している。とよはし芸術劇場 高校生と創る演劇『Yに浮かぶ』脚本・演出(2021)。神奈川県主催 分身ロボットOriHime プロジェクト『星の王子さま』脚?・演出(2022)。
荒井 洋文 (「犀の角」代表)
長野県上田市出身。大学在学中に京都市で演劇活動を開始。公益財団法人静岡県舞台芸術センター制作部に所属後、上田市で文化事業集団「シアター&アーツうえだ」を発足。街中や里山での演劇を軸とした文化芸術活動のプロデュース等を行っている。2016年、上田市中心商店街の空き店舗をリノベーションし、演劇やライブ等で使用できるイベントスペースとゲストハウスを備えた民営文化施設「犀の角」をオープン。様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営している。近年はアーティスト・イン・レジデンスに重点を置いた事業を展開。上田街中演劇祭を2016年より開催。一般社団法人シアター&アーツうえだ代表理事。
会場紹介
【1/11(土)大阪】
アートエリアB1(大阪府大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階)
大阪・中之島のなにわ橋駅地下1階コンコースにある、京阪ホールディングス株式会社が運営するオルタナティブ/コミュニティスペースです。駅というパブリックな場にある意味を考えつつ「文化・芸術・知の創造と交流の場」となることを目指して、多彩な事業を展開しています。
【1/19(日)愛知】
港まちポットラックビル(愛知県名古屋市港区名港1-19-23階)
旧文具店をリノベーションして活用しているこのスペースは、港まちエリアのまちづくりを行う「港まちづくり協議会」が運営を行っています。1Fでは情報発信を、2Fではまちづくりに関わる展示やイベントを、3Fでは現代アートの展覧会を開催しています。
【1/25(土)福岡】
Artist Cafe Fukuoka(福岡県福岡市中央区城内2-5)
福岡市が運営するアーティストの成長・交流拠点です。アーティストの創作活動を支援し、アートを人へ、まちへ、つなげることで「アートが循環する社会」へのきっかけがうまれる場所を目指しています。
【 2/1(土) 東京】
水性(東京都中野区新井1-14-14 1F)
水性-suisei-スケジュールアーカイブアバウトアクセスコンタクトアバウト中野、薬師あいロード商店街の内にある多目的なレンタルスペースです。2022年まで「清水屋クリーニング」さんでした。今後、色々な方が使ってくださればと思いつつ、ゆっくりスタートしています。水性多用途。
【2/15(土) 長野】
犀の角(長野県上田市中央2-11-20)
長野県上田市海野町商店街の劇場/ゲストハウスを有する文化施設です。演劇・音楽・アートなど様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営します。
ガイドブック紹介
「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン(検討のまとめ)」と実際の契約手続きフローをベースに、契約書の条項に沿って、内容とチェックポイントを解説していく「前編」と、実際に取引で起きた事例などを元に注意すべき点を確認する「後編」の二部構成で制作。どなたでも無料でダウンロードできるように公開しています。
『フリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブック』発行:2023年2月
法務ディレクション・監修:シティライツ法律事務所(水野祐、荻布純也、林かすみ)
デザイン:株式会社LABORATORIES イラスト:コグレチエコ
教材概要:48ページ(カラー) 日本語
配布方法:製本版(研修会+申し込み)・PDF版 (ウェブ配布)
https://theatreforall.net/projects/contractlesson/
主催:文化庁「令和6年度 芸術家等実務研修会の実施事業」
事務局・企画・運営:株式会社precog
国内外で実施される様々な『イベント』を成功に導くための企画や運営をおこなう制作会社です。観客やアーティストとともにワクワクするような化学反応を起こし、日々更新される“現在”の面白さを伝えていきます。 precogならではのネットワークやリレーションシップを活かし、多角的な視点からのリサーチを重ねることで、作品や上演の質を上げ、プロジェクトの同時代性や事業の継続性を追求し続けています。日常にある“表現”に価値を見出し、国際的なシーンや地域コミュニティと繋がり、教育や福祉を視野に入れて、“表現”の未来をつくります。
https://precog-jp.net
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