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松本のギャラリーカフェが10周年記念展-チャリティー企画展も

木版画を制作する際の版木を組み合わせた、数字のオブジェ

木版画を制作する際の版木を組み合わせた、数字のオブジェ

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 松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、同店の10周年を記念してオーナーの熊谷俊行さんの作品を展示する「10年展」と、「チャリティーおうち展」が開催されている。

さまざまな家モチーフの作品が並ぶ「チャリティーおうち展」

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 「10年展」は、熊谷さんが2002年から今年までに制作した版画やアクリル画など約50点を展示する。木製の数字のオブジェは、木版画を制作する際の版木を組み合わせたもの。「版木はずっと使いたいと思って保存してあった。パズルみたいにつなぎ合わせて作品にできたら面白いと思って」と熊谷さん。縁には、「2011」や店名の頭文字「G」を刻印した真ちゅうのプレートを組み合わせている。「金属が好き。真ちゅうはあえてさびさせて雰囲気を出した」。ほかに、熊谷さんが集めた切手を木製のフレームに収めた作品も。「切手の絵柄は恐竜とか壁画とか昆虫とか…。自分の好きな世界を出したくて」

 「チャリティーおうち展」は、さまざまな作家の「家」モチーフの作品約120点を展示。震災で被災した人たちが一日でも早く日常の生活を取り戻せるようにと祈って作ってもらったという。売り上げの一部は義援金として寄付する。参加作家は、花塚光弘さん(木工)、金井三和さん(陶器)、河西美和さん(布)、田路恭子さん(木工)、山本葵さん(金属)。「個人的に他店のチャリティー企画に参加していたが、ガルガとしても開きたいと思っていた」

 花塚さんは木製の家のオブジェを出展。屋根や壁は色を変えて表現し、屋根から出た煙突からは白い煙が出ていて、のどかな雰囲気。河西さんは家を刺しゅうした袋物や、布製のオブジェを制作。オブジェには花や新芽が刺しゅうされ、屋根部分は全て違う柄の布を使用している。

 「ここを始めたころは実際苦しくて…5年は制作活動をしないと決めてやっていた。それからアトリエを借りられるようになって活動を再開し、2008年には6年ぶりに個展も開けた」と10年を振り返る熊谷さん。「自分たちのペースでやれたから、10年続けることができた。多くのお客さんや作家さんに支えてもらい、感謝の気持ちでいっぱい。これからも身の丈以上のことはせず、ゆっくりと続けていきたい」とも。

 作品は全て販売する。数字オブジェ=2,100円、切手入りフレーム=1,500円、花塚さん作・家のオブジェ=3,990円、河西さん作・家のオブジェ=1,000円~、田路さん作・紙の家付きひつじの手作りセット=3,780円など。

 営業時間は11時~20時。火曜と第1・第3月曜定休。入場無料。今月26日まで。4日までは、10周年記念で雑貨のセールも行う。

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