7月27日~29日に松本市で開催される「第23回国連軍縮会議in松本」の市民企画の一つ「羽根プロジェクト」に使われる折り鶴を折る小中学生や高校生、住民団体を現在、同プロジェクト実行委員会が募集している。
折り鶴は縦横約50センチの模造紙で1人1羽折り、平和への願いを書き込む。申し込んだ団体には6月下旬に参加人数分の模造紙を配布し、7月上旬に回収。その後、信州大学教育学部の木村仁教授が大学生や高校生のボランティアと共に加工してオブジェを制作する。同会議の期間中は松本市内に展示、その後は8月に塩尻市で行われるアートイベント「shiojiring」に合わせて市民交流センター・えんぱーくに展示する。
折り鶴の羽根をモチーフにした同プロジェクトは、木村教授が1999年より開始。2002年には、今年で10回目を迎える「まつしろ現代美術フェスティバル」の発端となる「現代美術ワークショップ」を開催、2009年には「アーティスト・イン・レジデンスin善光寺界隈(かいわい)」をスタートさせるなど県内を中心に活動している。昨年12月には辰野町で祈り鶴制作の出張ワークショップを開催、できあがった折り鶴約1000羽を辰野町美術館の柱や天井にぎっしりと貼り込み、鶴に託された祈りや願いが天に向かって立ち昇るイメージの空間を作り上げた。
今回の企画は塩尻志学館高等学校の美術教諭・吉沢俊さんが木村教授に提案し実現したもの。吉沢さんは松代の「現代美術ワークショップ」で木村教授を知り、その後も何度かイベントなどに足を運んだ。「平和を象徴するオブジェを市民参加で作ることができればと思って企画を持ちかけた」(吉沢さん)。
「松本市内の場所は未定なので…どんな作品ができあがるかはまだわからない」と吉沢さん。「できれば1000~2000羽を集めたい。ぜひ協力してもらえれば」と松本近辺の小中学校や高校、住民団体に協力を呼び掛ける。
申し込み・問い合わせは吉沢さん(TEL 080-3465-5003、18時以降)まで。