3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震、3月12日未明に発生した新潟県中越地方を震源とした地震の被災者に対する救援募金・物資の提供を呼びかける支援活動が各地に広がっている。
12日3時59分ごろ、新潟県中越地方を震源として発生した地震では、県内北部を中心に最大震度6強を観測。松本地域でも震度3の揺れを観測した。県の発表(14日12時現在)によると、栄全村(秋山地区を除く)で1,787人が村内7カ所に避難している。電気は復旧したが、断水が続き給水車で対応している地域もある。スノーシェッドの崩落や路面陥没のため国道117号線をはじめ道路が数カ所通行止めになっている。
13日には村内4カ所の避難所で、県内のラーメン店でつくる「信州麺友会」による炊き出しが行われた。現在、北信地域の有志を中心に支援物資を送る活動が行われているが、県ではボランティア募集や募金は行われておらず(14日現在)、今後検討して新しい情報は随時ホームページなどを通じて発信するとしている。
東北地方太平洋沖地震被災者に対する支援活動の輪は広域松本圏でも広がっている。13日には松本駅前で今年から日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)に参入する「信州ブレイブウォリアーズ」(千曲市小島)が東北地方太平洋沖地震の被災者に対する、救援募金・物資の提供の呼びかけを行った。「仙台にも、岩手にもbjリーグのチームがある。一日でも早い復興を願って、少しでも何か活動をしたい」と12日の午前中に決めたという。ブログとツイッターでの呼びかけにもかかわらず、毛布やオムツなど多量の救援物資を抱えて駆けつける人も。駅利用者も足を止め、老若男女問わず募金する人が多く見られた。タリーズ松本駅前大通り店では、予定していたスタッフによるゴスペルコンサートの後、義援金を募り、店外でも呼びかけを行った。ほかにも市内の各施設などには募金箱が設置されるところも増えている。
県では「長野県北部の地震にかかる県内への影響」「今回の地震に対するボランティア、義援物資、義援金」についてホームページで情報提供を行っている。松本市は14日午前に東北地方太平洋沖地震等被災者支援対策本部を設置、義援金・義援品については現在、準備を進めているとしている。