乳房を手術した女性のための「リマンマ 装いと下着に関する相談会」が11月11日~13日、井上百貨店向かいのピレネ(松本市深志2)6階GPホールで開催される。
主催するワコール(本社=京都市南区)のリマンマ事業活動の一環。1974(昭和49)年に社長直轄部門として「社会福祉課」を立ち上げて以来、ランジェリーや水着の開発、通信販売などを行っている。リマンマはラテン語のマンマ(乳房)に「Re」を付けた造語で、「乳房よ再び」「美しさをもう一度」という意味が込められている。
現在、日本には16万人を越える乳がん患者がいるといわれ、女性のがんでは1995年ごろから胃がんを抜き第1位に。毎年4万人近くの女性が新たに治療を受け始めているという。同事業課では全国6カ所ある「リマンマルーム」での相談・試着や販売のほか、通信販売も行っている。百貨店など店頭では販売していないため、「幅広いお客さまと直接コミュニケーションをとれる場」として1993年から全国各地で下着の相談会を開催。松本での開催は1997年以来2回目。2008年に長野市で行われた相談会では約120人が来場した。
当日は、商品のサンプル展示や試着、専門のアドバイザーが対応する個別相談(30分程度)などを行う。商品の直接販売は行わず、予約販売(後日配送)になる。「(術後は)通信販売を利用している方も多いが、違和感があってもほかのものと比較できなかったり、疑問があってもどこに相談していいのかわからなかったりと不安を抱いている人が多い」と同社広報課の上沼孝子さん。「サイズの確認や補整の仕方などもアドバイスできる。個人差があることなので、それぞれにきちんと合ったものを見つけてほしい」と話す。
参加無料。事前予約が必要。10日までは同社リマンマ事業課名古屋オフィス(TEL 052-263-3403)、開催中は同会場(TEL 080-4060-7723)まで。