松本市出身のアーティスト「ASIAN2(エイジアンツー)」と「カミナリグモ」の2マンライブが9月20日、サウンドホールa.C(松本市大手1)で行われた。
「ASIAN2」が松本山雅F.C.のサポーターズソングとして制作した「wanna be a super star」が、サポーターの署名活動によって9月12日にCD化し、県内とネット通販限定で発売された。同曲の発売記念ライブとして、また7月にメジャーデビューした信州大学の先輩・後輩のユニット「カミナリグモ」のキーボード・gohmaさんが以前から「ASIAN2」のサポートメンバーとして参加していたことから、地元出身グループの2マンライブが実現した。
会場には約200人が詰めかけ、山雅のマフラータオルを首からかけている人や中にはユニホーム姿の人も。まずは「カミナリグモ」が登場し、メジャーデビュー曲「ローカル線」や新曲を含め11曲を披露した。「自分たちも長野を盛り上げたいと思っているので、今日は『wanna be a super star』のリリースパーティーを一緒にできてうれしい」とボーカルの上野啓示さん。「(「ASIAN2」がサッカーチームの曲を作ったので)自分たちは野球チーム、信濃グランセローズのテーマ曲を作りたい」と話すと会場からは「おお~」と声が上がった。
続いて登場した「ASIAN2」は「遠く」や「反戦平和について議論を交わすべき」というメッセージを込めて制作した「iKILL」などを披露。「いっぱい署名してもらってリリースできました」という感謝の言葉とともに「wanna be a super star」の演奏が始まると、観客はタオルを掲げて応えた。11曲を演奏してメンバーはステージを降りたが、会場からは「アンコール」の声が。その声は自然と山雅のスローガン「One Soul(ワンソール)」コールに変わり、途中「松本山雅」コールも上がる中、メンバーが再び登場。アンコールで新曲「ハイウェイ」など2曲を演奏して、ライブは終了した。
「サッカーをあまり知らないファンの人と山雅サポーター、お互いが楽しめるライブになったと思う」と「ASIAN2」MC・ボーカルの20”twenty”さん。CD化の署名は5,136人集まり、PV(プロモーションビデオ)撮影は山雅のホームグラウンド「アルウィン」や信州大学のグラウンドを使って行われた。「いつも録音は都内で行っていたが、今回は県内でとった。制作や撮影なども含め県内の人たちと一緒に作ることができて良かった。これからも長野を盛り上げていければ」と話す。