県立松本工業高校が熱戦制し甲子園初出場-「薄川対決」に地元沸く

松本駅では新聞社3社が号外を配布した。

松本駅では新聞社3社が号外を配布した。

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 第92回全国高校野球選手権長野大会決勝戦が7月25日、松本市野球場(松本市浅間温泉1)で行われ、長野県松本工業高等学校が松商学園高等学校を6-5で破り、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

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 決勝戦で松本の高校同士が対戦するのは現行の長野県大会となった1958(昭和33)年以来初めて。両校は市内を流れる薄川(すすきがわ)を挟んで直線距離で300メートルほどという至近距離にあり、決勝前日から「薄川対決」と市民は盛り上がった。当日、球場には約9,000人が詰め掛け、内野スタンドは満席状態に。

 試合は、松本工が3-5で迎えた9回表、2アウトからの3連打で2点を挙げ同点に。延長10回表、2アウト2塁から上原健士朗選手のライト前ヒットで決勝点を挙げた。エース柿田裕太投手は176球の力投。この日を含め、決勝までの全6試合を一人で投げ抜いた。

 中信地域の公立高校の甲子園出場は1949(昭和24)年の松本市立高等学校(現・松本美須々ヶ丘高等学校)以来となる。井上百貨店(深志2)では試合終了後、松本工の甲子園出場を祝う紅白まんじゅうを配り、外壁には垂れ幕が掛かった。松本駅前では朝日新聞、信濃毎日新聞、市民タイムス各社が号外を配布した。

 全国高校野球選手権は8月7日に開幕。組み合わせ抽選は4日に行われる。

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