松本・山ろく線沿いに街を見渡せるパン店-素材にこだわり地産地消目指す

夫婦で経営する「松川パン商店」。時間ごとにさまざまな種類のパンが並ぶ。

夫婦で経営する「松川パン商店」。時間ごとにさまざまな種類のパンが並ぶ。

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 松本の広域農道・東山山ろく線沿い花村商店横に「松川パン商店」(松本市中山、TEL 0263-57-8582)がオープンして1カ月半が過ぎた。

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 「安全・安心」をモットーに作るパンは食パンからハードタイプ、総菜パンまで30~35種類ほど。「素材はなるべく近くにあるものを使いたい。近所で採れたもの、長野県産、国内産…という風に」と店長の松川和弘さん。「クリームぱん」(140円)は、カスタードクリームに安曇野産の牛乳と、松川さんが自らの足で探したという四賀産の鶏卵「岡崎おうはん」を使っている。ハードタイプの「いちぢくくるみ」(380円)は長野県産小麦を100%使用。「角食ぱん」(240円)は北海道産の小麦粉と、安曇野産の牛乳を使い、そのままでも焼いて食べてももっちりした食感が残るようにした。

 松川さんは名古屋出身。東京で学生生活を送り、そのままパン店に就職した。「自分にとって東京は、新しいことは吸収できたがあまりにも目まぐるしくて。それと、食に携わる者としては素材からは遠すぎる気がした。自分も無頓着というか…離れすぎていて関心が持てなかった」(松川さん)。東京を離れ松本に来たのは4年前。市内の飲食業に従事しながら、いつかは自分の店を持ちたいという気持ちがあったという。

 あるとき、山ろく線のことを教えてもらい「この素晴らしい景色が見えるところに店を持ちたい」と思うように。ほかの場所も検討したが「ここ以上のところは見つからなかった」。昨年の春、松本商工会議所が主催する「創業塾」を受講した際にアドバイスをもらい、「当たって砕けろだと、背中を押してもらって、『(花村商店敷地内の使われていない)小屋を使わせてもらえないか』と花村さんにお願いに行った。縁もゆかりもないのに、自分の話を聞いてくれて…花村さんには本当に感謝している」。その後、「電気も水道もない小屋を使うよりは」という花村さんの好意で、商店として営業していたスペースの一角を改装して貸してもらえることになり、今年に入ってから本格的な準備を進めてきた。

 「今後、パン以外も扱うかもしれないし…横文字とかよりは、みんなに覚えてもらいやすい名前がいいと思った」と店名の由来を話す松川さん。隣の花村商店と「商店」がかぶったのは「2年以上前から店名は決めていたので…本当に偶然」。

 「場所が場所なので、どうなるかわからないという思いもあったが、たくさんの人に来てもらい、今のところはいい意味で裏切られた感じ(笑)」と松川さん。「せっかく来てくれたお客さんに喜んでもらえるように、日々頑張っていきたい」とも。

 営業時間は7時~18時。木曜定休。

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