「週刊新潮」表紙絵の画家・成瀬政博さん一家、松本で「手作り」画集展

「手作り」で溢れるギャラリー内。

「手作り」で溢れるギャラリー内。

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 松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556 )で現在、「Gargasで本を作る。成瀬家の11冊の手づくりの画集たち」が開催されている。

 北安曇郡松川村で制作活動を続け、1997年からは「週刊新潮」の表紙絵も手がける画家の成瀬政博さん、妻の憲子さん、長女の麻紀子さんの3人の画集と作品が店内に並ぶ。

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 メーンとなる画集は、同ギャラリーの2階奥にある1畳ほどの作業スペースから生まれたもの。オーナーの熊谷俊行さんが作品のスキャンからプリントアウト、製本まですべて手作りで制作している。同店に客として足を運んでいた政博さんが、熊谷さんに画集の制作を依頼したのが始まり。「熊谷さんが一つひとつ手作りで作ってくれるのがうれしくて」と政博さん。熊谷さんは「この店を始めて数年経ったころ、気持ちがフラフラしていた僕に政博さんが本を作る機会を与えてくれた。とても感謝している」と話す。

 政博さんの新刊「アイマイ魚の朝」は、「週刊新潮」の表紙絵に添えたコメントを若干書き変えたものと、挿絵で構成。同展開催のために、挿絵原画約40枚を1枚1,500円で販売する。「『そんなに安くしちゃだめですよ』と言ったんだけど、この店の若い客層に合わせてありえない安さにしてくれた。『若い人にも気軽に買ってもらえたら』って(笑)」(熊谷さん)。

 憲子さんは、現在力を注いで制作している「ペラ本」を80セットほど用意。「ペラ本」は、厚紙や雑誌の切り抜き、メモ帳などを本のようにまとめ、そこに憲子さんがオリジナルのショートストーリーやイラストを手描きしたもの。新聞の切り抜きやおもちゃやなどの「おまけ」と一緒にビニール袋に詰めて「1セット」。内容は購入者しか分からない。「子どものころ、ちょっとばかばかしいものでも『おまけ』ってうれしかったでしょ?昔を懐かしみながら、自分も楽しみながら作った」と憲子さん。

 麻紀子さんは淡い色の水彩画を展示。風景画や抽象画を幻想的で優しいタッチで描いている。同展開催に合わせて、政博さんの私設美術館「BANANA MOON」(安曇野市)でも作品展を9月1日まで開いている。

 「自分たちの作品を本にするのが好き。この手作りの質感も。手作りでここまでできるんだっていうところも合わせて、手にとって見てもらえたらうれしい」と政博さんは話す。

 作品はすべて販売も行う。価格は、画集=2,800円、ペラ本=700円、絵画=25,000円~。営業時間は11時~20時。火曜と第1・3月曜定休(8月11日~14日は盆休み)。入場無料。8月30日まで。

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