松本市の縄手通りで6月27日・28日、恒例となった「松本かえるまつり2009」が開催される。
27日はパン店「SWEET(スヰト)」で「かえるパン作り」(参加費300円)や、四柱神社前で「かえる紙芝居」、通り中ほどにあるカエルを祭った「カエル大明神」前では神事が行われる。28日は3歳~12歳の子どもがカエルの仮装をして商店街を練り歩く「ケロウィン」を予定。ほかにも路上コンサートやパフォーマンスとして、信州大学よさこいサークル「和っしょい」や松本大学の和太鼓サークル「松風連」、「さわむらしげはると飯山ガキデカジャグストンパーズ」などによる演奏なども予定している。両日開催される「かえる市場」には全国から雑貨店など約20店が集まり、カエルグッズが並ぶ。
市中心部を流れる女鳥羽川沿いにある縄手通りは約300メートル。40店舗ほどが通り沿いに軒を連ねる。カエルは通りのシンボルで、大手交番側の通り入口と「中の橋」のたもとにはカエルの石像があり、それぞれ「メトバ」「ゴウタ」と名付けられている。
「カエルに人気があるとは最初は思っていなかった」と話すのは実行委員会の山本桂子さん。2000年にカエル大明神が山本さんの経営するたい焼き屋「ふるさと」の隣に移転したことが、イベント開催のきっかけ。大明神は1971(昭和46)年に建立されたが、当時はあまり存在を知られていなかったという。「隣で見ていると、写真を撮る人などが意外と多くて」と山本さん。徐々にカエルが気になり、いろいろ調べてみると、世の中にはカエル好きの人が結構いることがわかった。「だったら、カエル大明神がもっと注目されるようなイベントをやってみよう」と2001年にイベントを初めて開催。思った以上に人が集まり、大盛況だったという。
開催は今年で8回目。現在は学生スタッフ約90人、実行委員会と商店街の人を合わせて計100人ほどで運営している。「1回目から手作りでやっているのがこだわり。ぜひ大勢の人に来てほしい」(山本さん)と来場を呼び掛ける。