見る・遊ぶ

安曇野のギャラリーレストランで「湖の光と空」展 写真×掛け軸で空間表現

来年1月17日は2人が在店を予定。「気軽に足を運んでほしい」とも

来年1月17日は2人が在店を予定。「気軽に足を運んでほしい」とも

  • 0

  •  

 写真を用いた掛け軸を展示する「湖の光と空 ベルリンでみた景色」が現在、アートギャラリーレストラン「TOO(トゥー)」(安曇野市穂高、TEL 090-7763-6370)で開催されている。

畳敷きの半個室

[広告]

 写真家・四方花林さんがドイツやラトビアなど欧州で撮影した写真を、掛け軸アーティスト・上野亮さんが仕立てた作品をメインに出品。表装裂に水面をプリントしたサテン、軸先にアクリルを使った掛け軸4点は「SHINSHIN」「SOYOSOYO」などオノマトペの名前を付け、軽やかな雰囲気に仕上げた。店内奥にある畳敷きの半個室の壁に飾った「朝焼けの空」は、陶製の軸先を用い、写真の雲の部分には和紙を貼って立体的に表現した。

 「音を見える形で表現したい」と挑んだ写真は、銀色のフレームで額装。ベルリンの湖でシャボン玉に煙を入れて飛ばして撮影したという。「見てくれた人それぞれが、想像を膨らませるような作品を作りたい」と四方さん。

 2人は2016年にドイツ・ベルリンで暮らし始め、2019年に結婚。写真家として活動していた四方さんが展示方法を模索していたところ、「表装することで、幅広い世界観を表現できるのではないか」と上野さんが掛け軸に仕立て始めた。昨年末、松本市に移住し、創作活動を続けている。

 同店は、隣接するマラサダとコーヒーをメインに提供する「YO-LO.(ヨーロ)」を運営する「KOKAGE」(同)が10月にオープン。「自家製カンパーニュをキャンバスに見立てている」という旬野菜のオープンサンドや、「YO-LO.」のマラサダをアレンジしたデザートを提供するほか、アーティストの作品展示やワークショップも開いている。同社の百瀬徹也さんは「『食とアートの調和』をコンセプトに、アートとの出合いの場をつくっていきたい」と話す。

 2人は百瀬さんとプライベートで交流があり、同店の建設中にも足を運んだという。「和の雰囲気がある半個室もあり、出来上がったら一緒にコラボしたいと思っていた」と四方さん。上野さんは「掛け軸というと和室、床の間のイメージが強いが、それ以外の空間にも彩りを添えてくれる。イメージにとらわれない、掛け軸の可能性を感じてもらえれば」と呼びかける。

 作品は全て販売する。価格は掛け軸=18万円~。営業時間は、11時~17時30分、18時~22時。水曜・木曜定休(12月24日・25日は営業、30日~1月2日は休業)。鑑賞には同店での飲食利用が必要。来年2月1日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース