8人の作家による明かりの作品を展示する企画展「灯(あか)りの手仕事」が現在、松本・中央の伊藤石材店(松本市中央3、TEL 0263-32-5265)2階「ギャラリー自遊石」で開催されている。
ガラスや木工、金属などさまざまな素材を用いたランプシェードやペンダントライト、デスクライトなど約50点を展示する。参加作家は、植垣健太郎さん、角居康宏さん、倉持海音さん、コバヤシユウジさん、寺下健太さん、前田一郎さん、牧瀬福次郎さん、丸山浩通さん。
植垣さんは豆電球を使って、デスクライトやペンダントライトを制作。木製のシェードが、小さく柔らかな光を宿す。手彫りの人形やオブジェを作る寺下さんは、家の形をしたオブジェを出品。スイッチを入れると並んだ窓と玄関に明かりがともる。
毎年5月に行われている「工芸の五月」の通年企画の一環。コバヤシさんの「明かりを集めた展示をやりたい」という言葉をきっかけに企画したという。「工芸の五月」企画室の高橋華菜さんは「これまで明かりだけを集めた展示はあまりなかったが、寒い時期に温かみのある作品はぴったりだと思った」と話す。
12月6日~16日に、松本市博物館の外に面したウインドーギャラリーで展示。日没後はライトアップも行い、好評だったという。「通りかかった高校生が『博物館、めっちゃきれい』と声を上げていて、うれしかった」と高橋さん。
販売の機会も設けようと、同ギャラリーでも展示。壁には作家名を大きくディスプレーし、それぞれの作品を一覧できるよう工夫している。「多彩な作品がそろったので、ゆっくり眺めて楽しんでもらえれば」とも。
作品は一部を除き販売する。価格はペンダントライト=5,500円~など。開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。今月21日まで。20日・21日は「ほどほど」の焼き菓子販売も行う。