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松本のアイリッシュパブ「OLD ROCK」でバトンタッチ会 社長交代と22年の感謝を

集まった人たちにあいさつする浅川さん(左)と、ビールをつぐ林さん

集まった人たちにあいさつする浅川さん(左)と、ビールをつぐ林さん

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 松本・本町通り沿いのアイリッシュパブ「OLD ROCK」(松本市中央2)で、22周年を迎えた感謝と社長交代を伝える「バトンタッチ会」が12月7日、行われた。

乾杯の様子

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 同店を創業した林幸一さんが、運営会社ランドサービス(同)の社長を先月末で退任。同店を14年に渡り切り盛りしてきた浅川浩之さんが新たに就任した。当日は60人が集まり、同店の節目と新たな門出を祝った。同店を施工した「VC」(新橋)の根橋裕二さんが乾杯のあいさつを担い、「私はメンテナンスでこれからもこの店を支えていくので、皆さんはお酒をたくさん飲むことで支えてほしい」と呼びかけた。

 林さんは1998(平成10)年にバー「MAIN BAR COAT」(同)を開業。「松本に、本場英国のように地域に根付いた『本物のパブ』を作りたい」と2003(平成15)年に「OLD ROCK」をオープンした。「BARの街・松本」を合言葉にバー文化の醸成に努め、2014(平成26)年から松本城公園で行われている「ビアフェス信州」の実行委員としても尽力。その後、市内初のクラフトビール会社「松本ブルワリー」の社長に就任した。数年前、体調を崩した際に「全力疾走から、ゆっくりと力強く歩む人生へギアを変える時がきた」と感じ、事業継承について考え始めたという。

 浅川さんは2011(平成23)年に入社。以前は温泉旅館に勤めていたが、「ビールが好き」で求人を見て応募したという。最初に継承について聞いた時は驚いたというが、「話をする中で自分がやらなければと心が決まった」と話す。

 社長交代に併せて松本ブルワリーではクラフトビール「OLD ROCK PASSING THE TORCH BEST BITTER」を発売。「Passing the Torch」はバトンを渡すという意味を持ち、余韻を味わいながら楽しんでもらえるよう、ほろ苦いビターエールに仕上げたという。

 林さんは退任後、松本ブルワリーの社長として仕事に専念しつつ、「MAIN BAR COAT」のカウンターに立つという。「将来の夢である『おじいさんのバーテンダー』を目指して頑張りたい」と林さん。浅川さんは「林さん、そして皆さんが22年培ってきた場所。自分がいったん受け継ぎ、さらにこの先にもつなげていきたい」と意気込む。

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