松本・中町のラーメン店「麺州竹中」(松本市中央2、TEL 0263-88-8756)の店主・根本弥さんがイオンモール松本近くで、週1でレコードカフェの営業を始めて2カ月がたった。
店舗面積は約8坪、席数は8席。店内には家具調のレコードプレーヤーと、600~700枚のレコード、1500枚以上のCDを置く。もともと根本さんが所有していたのは主に洋楽ロックだが、ラーメン店の常連客などから「引き取ってほしい」と言われたものも含め、幅広いジャンルが集まった。客が持ち込んだレコードの再生にも対応する。
フードメニューは汁なし麺「ノースープヌードル」(900円)、フレンチトースト(600円)。ドリンクはコーヒーやオレンジジュース、クリームソーダなどを用意する。
バンド活動を行っている根本さんは、コロナ禍には地元ライブハウス支援で「竹中フェス」を企画するなど、さまざまな形で音楽に携わっている。カフェを始めたきっかけは、ラーメン店の常連客からレコードプレーヤーを譲り受けたレコードプレーヤー。1971(昭和46)年製で故障していたが、針を交換し、試行錯誤しながら修理した。家にあったレコードを聴きながら、「ジャズ喫茶ではなく、他の音楽も気軽に楽しめる場所があるといいなと考え始めた」と振り返る。
現在の物件を友人らと共に改装し、8月6日にプレオープン。近くにある高校の生徒が下校途中に立ち寄ることもあるという。「好きなアーティストが限定でレコードを出しているが、プレーヤーがないからと親に買ってもらえなかった」と聞き、そのレコードを根本さんが仕入れて一緒に聴くこともあった。「レコードを聴いたことがない高校生が来てくれたことがうれしい。こういう出会いがたくさん生まれればいい」と根本さん。店名はまだ決まっておらず、営業もラーメン店が休みの水曜のみだが、「今後はイベントスペースとして貸し出したり、希望者がいれば店長になってもらったりするのもいいかも」と話す。
営業時間は水曜15時~23時。