松本市の「ギャラリーイマージュ」(松本市大手2)で6月9日、「美味しく学ぶカラーセラピー」が行われた。
講師は、アロマセラピーやカラーセラピーの講座などを企画・開催する「EVERGREEN」主宰の村田真彌子さん。色彩や香りが人に与える効果を暮らしに生かすレッスンを主に開き、現在は市内を中心に出張講座やイベントを行っている。同講座は「フィトケミカル(植物栄養素)」に着目し、食べ物の色を体に取り入れ、「色のエネルギー」を食でも感じることを目的にしているという。
当日は10人が参加。カラーセラピーは初めてという人が大半を占めた。まずは、テーブルに置かれた7色のブロックから、参加者が直感的に1色を選び、その色について村田さんが解説。さらに、選んだ色ごとに20個のチェック項目に答え、「その色が自分にとって今、どういう意味を持つか」を診断していく。「イエスが多ければ、まさにその色の状態。3カ月ほど意識的に暮らしに色を取り入れていくといい」と村田さん。参加者はそれぞれの色が持つ意味などを熱心に聞き、メモしていた。
90分の講座終了後は、隣の「カフェ・ドュ・ロティス」に移動して、この日のために村田さんが同店シェフと試食を重ねて考案した「レインボーランチ」を提供。赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、青、紫の7色を取り入れたワンプレートランチは見た目も鮮やか。講座内で「食欲を減退する色」として紹介された「青」はハーブティーで取り入れるなどの工夫をした。参加者からは「おいしそう」「きれい」と声が上がり、携帯電話で撮影する姿も。「『健康的』と言われるものには、味や量に不満を感じることが多いと思って…。そこをしっかり払しょくして、よりおいしいものを目指した」(村田さん)。
「わたしは、色と香りのセラピストであり健康管理士。おいしいこと、心も体も喜ぶことを紹介したい」と村田さん。今回の講座も「恋愛に関することや人間関係の悩みに付随するカラーセラピーというものにはしたくなかった」という。目指すのは、講座だけで完結するものではなく、暮らしでも使えるもの。「色や香りは心身への影響が予想以上に大きい。それを生活に欠かせない『食』につなげたいと思っていたので、(同講座で)実現できて感慨深い」と話す。
参加者にも好評で、8月ごろに再び開催できるよう準備を進めていくという。9月には松本市美術館で「カラーセラピー的 色を学び食す!講座」も予定している。