
松本市内在住の3人による企画展「くつろぐ」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。
紙の箱作家Akane Bon Bonこと梅川茜さんと、東欧の雑貨を扱う「tekuteku zakka」の立和田マリコさん、植物を暮らしに取り入れる提案をしている「issou」のポインター・すみれさんによる3人展。合わせて200点以上のアイテムを用意する。
梅川さんは、楕円(だえん)形の箱をはじめ、ふたのない筒タイプなどを制作。底にクッションを敷いたものや、木や鹿革など異素材の持ち手を付けたものもある。オリジナルの模様は、「風」「草原」のほか、「いきてるかたち」「けものの毛」などユニークな名前もあり、どのように染めているのかの説明も添える。
立和田さんは、チェコやハンガリーで買い付けてきたものが中心。ティーカップや皿、オブジェやクロス、木製の香水ボトルなどを並べる。刺しゅうが施されているクロスは手縫いで、それぞれ表情が異なる。「素朴な愛らしさが、日本の昭和っぽいレトロな雰囲気に通じる。刺しゅうにも個性が出ているので違いを感じてもらえれば」と笑顔を見せる。
自宅の庭でハーブを育てるポインター・すみれさんは、「人と植物を結ぶ、橋渡しをテーマにしている」と話す。草花や水引を編み込んだ「草かざり」などを出品。同展に合わせて作ったという「草花押画」は、自身の標本コレクションから今の季節に合わせた植物を額装した。ほかに、日本茶をベースにベチバーをブレンドしたハーブティー「草花香茶」もある。
紙箱を「暮らしの道具」として提案している梅川さんが、「リビングでくつろぐ」をイメージした企画展をしたいと考え、2人に声をかけた。梅川さんは「三者三様のアイテムだが、並べると何となくほっとできる空間になった。ゆっくりとくつろぎに来てもらえれば」と呼びかける。
価格は筒=2,900円~、ティーカップ=3,400円~、草飾り=3,300円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。3月20日まで。