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松本のギャラリーカフェで「ようさん工房」個展 ノスタルジー感じる布を使って

「心が落ち着いてほっとするような服を作っていければ」と百瀬さん

「心が落ち着いてほっとするような服を作っていければ」と百瀬さん

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 服飾デザイナー百瀬陽子さんによる個展「youi!2024秋冬“A nostalgic place”」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

ウサギの形をした定番の「U-bag」

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 パンツやスカート、ジャケットやジャンパーのほか、バッグ、ポーチなど約50点を展示。セミオーダーのアイテムとして、ネコ目のナットボタンを付けたノーカラーブラウスや、シルクのミドルネックブラウス、コンパクトなダブルジャケットなども用意する。

 制作時は、布からインスピレーションを受ける「布ファースト」で、作りたい物のテイストと相性を見極めながら生地を選ぶという。市内でオーダー制作をしている人が亡くなったり作るのをやめたりした際に、連絡をもらって布を引き取りにいくこともあり、同展ではチェック柄やオレンジや紫色を重ねた柄の生地などを使った。「それぞれの時代に流行した柄があるので面白いし、刺激を受ける」と百瀬さん。同展のタイトル「ノスタルジー」も、今回使った布をイメージしたという。

 ウサギの形をした定番の「U-bag」は、形を見直してマイナーチェンジ。底の部分を平らにしたり、持ち手を補強したり、外側にポケットを付けたりした。素材も圧縮ウールなどを用いて秋冬らしさを意識した。端切れを使ったポーチは3サイズで、キルト綿を入れてふっくらと仕上げたものもある。

 百瀬さんは「ようさん工房」のネームで活動し、中町通りに工房を構える。これまでも着物の生地や帯を使うなど、昔からある物を生かした作品を多く手がけてきた。「最近、それが自分の強みかもしれないと思うようになってきた」と笑顔を見せる。

 同ギャラリーでの個展はここ数年、秋冬に開催している。「急に冷え込んで季節が進んだので、これから温かく過ごせるようなアイテムを見つけてもらえれば」とも。

 価格は、スカート=1万2,000円~、パンツ=1万3,000円~、「U-bag」=1万2,000円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休(10月14日は営業、16日は休み)。10月27日まで。

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