安曇野の食と酒が楽しめる居酒屋カフェ「トコトコ」（松本市中央2、TEL 0263-88-8660）が松本・伊勢町通りに8月9日、オープンした。

定食やパスタなどのランチも用意

　経営は「安曇野ブルワリー」（安曇野市穂高）。店舗面積は約16坪。立ち飲み用のテーブルを用意するほか、12席を設ける。同社代表の斎藤岳雄さんは「場所柄、家族連れもいるので少しだけ席を設けたが、基本は立ち飲みで、気軽に楽しんでもらいたい」と話す。

　3タップを備え、同ブルワリーのクラフトビールを提供する。現在は「THE Azumino AMBER ALE」、「Azumino Sofu Saison」、「Azumino Fruit ale」（以上880円）の3種類で、飲み比べセット（1,100円）も。ほかに、安曇野産のワインや「大信州」「夜明け前」などの地酒もある。

　フードは、野沢菜の漬物（100円）、ポテトサラダ（300円）、フライドポテト、チーズ巻き（以上500円）のつまみ類が中心。定食やパスタなどの日替わりランチも用意する。

　同社は2022年2月、安曇野のJR穂高駅前にパブを備えた醸造所をオープン。地元産のホップ、麦芽、水を使った「オール安曇野」のクラフトビール造りを行っている。安曇野産の黒豆や、山形村産のブルーベリーといった地元の食材や、食べられずに廃棄される甘栗の鬼皮と渋皮を用いた商品も開発。ホップオーナーの募集やイベントなど、さまざまな企画も展開している。

　斎藤さんは安曇野市観光協会の理事を務めており、「安曇野の食やお酒を楽しんでもらえる場を持ちたい」と、サテライト的な位置付けで出店した。今後はそばの提供など、メニューを充実させていきたいという。「松本を訪れた人へのPRはもちろん、普段あまり安曇野に足を運ばない松本の皆さんにも、興味を持ってもらえれば」とも。

　営業時間は11時30分～19時。月曜・木曜定休。