中部山岳国立公園内にある松本市上高地で11月15日、今シーズンの締めくくりとなる閉山祭が河童橋(かっぱばし)のたもとで行われた。
式典はあいにくの雨の中、上高地内にある穂高神社奥宮の神主による神事から始まり、今シーズンの感謝と来シーズンの安全祈願が行われた。その後鏡開きが行われ、その酒はお清めとして河童橋より梓川へ注がれ、式典に参加した関係者ほか最終日を上高地で過ごした宿泊客や訪れた観光客の多くにも振る舞われた。
河童橋前にある五千尺ホテル総支配人の田中寿穂さんは「昨年あった大雨による通行止めのような大きな事故もなく、今シーズンは約150万人の方々に上高地に来ていただいた。お客様の層もご家族連れのグループが増えてきているように思う。来シーズンはサービスの質を上げて、よりよいものを提供し、満足していただける上高地にしたい」と話した。
16日から来年4月下旬までは上高地に通じる県道上高地公園線が冬季通行止めとなり、冬のシーズンオフの静寂が訪れる。