梅雨に入り、「あじさい寺」として親しまれている松本市内の2寺院を訪れる人が増えている。
弘長寺(松本市寿小赤)では、約1500坪の境内に、青、白、紫など多彩なアジサイが咲く。1980(昭和55)年ごろに檀家の人たちによって植えられたもので、現在は90種、1000株ほど。中には、山アジサイや珍しい品種もある。
2004年度から行われている「松本オープンガーデンの家」にも参加。案内板のほか、「九重の桜」「グリューンヘルツ」など、名前を記した木札を立てるなど、幅広く楽しんでもらえるように庭を開放している。
法船寺(内田)では、80種、1300株ほどのアジサイが境内を彩る。鐘楼や観音堂の周りのほか、境内の北側には、アジサイの中を歩いているように感じられる、道沿いに植えてある場所もある。住職によると、7月に入ると本格的な見頃を迎えるという。
訪れた人たちは、花をゆっくり眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいる。2つの寺院は車で10分ほどの距離ということもあり、「はしごをして楽しむ」という声も聞かれた。