和食店「ごはん処(どころ)なないろ」(松本市里山辺、TEL 090-5310-7716)が5月1日、オープンした。
店舗面積は約20坪。席数は20席。奥原寿巳さんと妻の千鶴さん、次男の妻の沙記さんが切り盛りする。以前、そば店だった店舗を居抜きで使い、小上がりだったスペースは半分をテーブル席に改装。小上がりの窓側には、1人用のカウンター席も設けた。寿巳さんは「年配の方はテーブル、小さいお子さんには小上がりが便利。住宅街にあるので、幅広い層に対応したいと考えた」と話す。
ランチは2種類。「なないろ定食」(1,250円)は、メインのほか、3、4種類の副菜とご飯とみそ汁が付く。丼(990円)は週替わりで、ソース味の「チキンとエビのミックス丼」または「天丼」を提供する。米や野菜は地元産が中心で、近隣の農家や自家製の朝採れ野菜を使うことも。子ども向けには、「うさぎさんセット」(385円)、「くまさんセット」(550円)のほか、盛りを少なくした天丼やソースカツ丼のセット(各660円)も用意する。
11時ごろまでは、食パンとサラダ、ドリンクが付くモーニング(550円)を提供。コロッケなどの揚げ物は、テイクアウトにも対応する。
寿巳さんの定年退職を機に、千鶴さんの「家庭料理が楽しめる店をやりたい」という夢を家族でかなえた。「家で揚げ物を作ったり、何種類もおかずを用意したりするのは大変。そういったものを気軽に食べられるようにしたかった」と千鶴さん。自宅の近くで物件を見つけ、準備を進めてきた。
店名には、「いろいろな品目を食べてほしい」という思いを込めた。「何か優しい感じの名前を」と皆で考え、沙記さんの誕生日(7月16日)との語呂合わせも決め手になったという。ロゴは、絵を描くのが好きという沙記さんが手がけた。「自分も子育ての真っ最中。子どもと一緒に、ちょっと一息入れられるような雰囲気をイメージした」と笑顔を見せる。
オープンして1カ月。さまざまな層が来店し、「近所にできてうれしい」という声も聞くという。寿巳さんは「地元の皆さんの憩いの場にしていきたい。地域の皆さんに愛される、和やかな店になれば」と意気込む。
営業時間は8時30分~16時ごろ。日曜~火曜定休。