塩尻市が「地域型インパクト投資」の機会を提供するプログラム「DIVE」の参加者を現在、募集している。

　参加対象は、社会的にポジティブなインパクトを出すために自ら事業を進めている人。シビック・イノベーション拠点「スナバ」（塩尻市大門八番町）運営チームの塩尻市振興公社シニアマネージャー・三枝大祐さんは「事業を立ち上げた後、ビジネスモデルの概要は見えているが、人的リソースや資金調達先など『次の一手』に悩んでいる人の伴走支援をしたい」と話す。

　6月からおよそ半年かけて、全7回のプログラムを用意する。参加者は事業計画書の書き方をはじめ、「セオリーオブチェンジ」や「ユニットエコノミクス」などを通じて、社会的インパクトや変化のプロセス、財務計画などについて学ぶ。最終回は起業家と投資家のマッチングイベント「スナバで車座」を行う。プログラムの運営は、同市と「ゼブラアンドカンパニー」（東京都港区）、「ソーシャルM＆AファームGOZEN（ゴゼン）」を手がける「drapology（ドレイポロジー）」（渋谷区）が協働する。

　開催は2回目。昨年度は10事業者が参加し、11の事業に取り組んだ。「スナバで車座」の後、出会った投資家とやりとりしながら資金調達に向けた準備を進めている人もいるという。「未来を見据え、地域へどのようなインパクトを与えることができるかという視点で考えることは、事業に対して違う角度からのアプローチになる。同じ目線で話せる仲間ができることも、大きな力になるはず」と三枝さん。

　募集締め切りは5月19日。今月10日には「スナバ」とオンラインで説明会を行う。開催時間は15時～18時。申し込みはウェブで受け付ける。