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松本民芸家具が「ギャッベ」展 遊牧民の手織り椅子敷き、絵柄の意味楽しんで

色鮮やかな椅子敷きが並ぶ店内

色鮮やかな椅子敷きが並ぶ店内

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 企画展「かわいいちいさなギャッベの会」が現在、松本・中町の「松本民芸家具 中央民芸ショールーム」(松本市中央3、TEL 0263-33-5760)で開催されている。

さまざまな絵柄がある「ギャッベ」の椅子敷き

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 中東イランの遊牧民・カシュガイ族がウールで作る手織り物「ギャッベ」の椅子敷き50点を展示する。大きさは30~35センチで、ほぼ正方形。織りの細かさでグレードや呼び名が変わるといい、同展では「アマレ」(4万6,200円)と「マーム」(1万7,600円)を用意。同店の島田政輝さんは「マアレの方が繊細な作りだが、マームも美しく素朴な印象。触り心地も違い、どちらにも魅力がある」と話す。

 絵柄のモチーフにはそれぞれ意味があり、羊は幸運・豊かさ、水と雨は楽園・オアシス、オオカミの足跡は防御・魔よけを表す。「民族の女性が、暮らしの中で願いを込めて作る。下書きをせずに頭の中のイメージで織り上げるので、その時にしかできない一点物のデザインとなる」と島田さん。色合いはどれも鮮やかで、自然植物を原料とした染料で染めている。中には原毛を使っているものもあり、白や黒、グレーといった本来の毛色を楽しめる。

 同店では毎年夏に「ギャッベ展」を開催しているが、椅子敷きに特化した企画は初めて。絵柄に込められた意味を知り、安産祈願のお守りとして購入する人もいるという。「お気に入りの一枚と出合ってほしい」とも。

 営業時間は9時30分~17時50分。3月31日まで。

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