手縫いで革のルームシューズを作るワークショップが2月4日、松本・中町の「cafe chiiann(チーアン)」(松本市中央3、TEL 0263-35-7553)で開かれる。現在参加者を募集している。
ルームシューズのサイズは4種類。革の色と糸の色をそれぞれ3種類から選び、靴に靴ひもを通すような感覚で2本の針を交互に刺して縫う。約2時間かけて片足を仕上げ、もう片足は自宅で完成させる。講師を務める「くつと足 ナカマヤ」の中山昌幸さんは、「初めての人や、革細工に興味がある人など、年代も幅広く、さまざまな人が楽しめる。以前片足を作ったので、もう片足を一緒に作りたいという人もOK」と話す。
市内に工房を構える中山さん。東京の整形靴技術者を養成する学校に通ったり、独学で得たりした知識を生かして、2019年にオリジナル靴の制作を始めた。「長く履いても疲れない靴を作りたい。ナカマヤの靴の感じを知ってもらうためにもフィッティングは不可欠」と、サンプルで試し履きをしてサイズを確認。足型でインソールを、測定データを基に長さや幅、甲の高さなどを決めて作る。
コロナ禍の中、自宅で楽しめるようにと、ルームシューズキットを開発し販売。状況が落ち着いた頃から、少しずつキットを用いたワークショップを開くようになった。「実際に使う人とコミュニケーションを取りながら、ものづくりをしたいと思っている」と中山さん。昨年は、信毎メディアガーデンでの「まちなかWORK SHOP」や、クラフトフェアまつもと、クラフトピクニック、ロッピス上田など、市内外のイベント中心に出店。オーダーや革小物の販売、ワークショップなどを行っている。
同店には以前から客として足を運んでいたという。「カフェの雰囲気、店を営むお二人の人柄も好きで、いつかここでワークショップをしたいと思っていた」と中山さん。店内のメインBGMとなっている音楽家・青木隼人さんのファンということもあり、「当日は青木さんの音楽を聞きながら、のんびり、ゆったりと楽しんでもらえれば」とも。
開催時間は9時30分~11時30分。参加費は8,000円(ワンドリンク付き)。申し込みは同店インスタグラムで受け付ける。