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塩尻市が市街地3ルートで「自動運転バス」試乗会 2025年度の実用化目指して

セイコーエプソンとの共創事業の一環でラッピングされた新型車両

セイコーエプソンとの共創事業の一環でラッピングされた新型車両

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 塩尻市は、2025年度の実用化を目指す自動運転サービスに向けて導入した電気自動車(EV)バスの試乗会を1月22日~26日に開く。

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 新型EVバスは昨年8月に導入。車両は同市と協業するティアフォー(名古屋市)が開発した。座席は以前使用していた車両のおよそ2倍となる15席で、USBポートも備える。市先端産業振興室の百瀬亮さんは「これまでよりさらに実際のサービスに近い感覚で乗車してもらえると思う」と話す。

 3つのルートで、1日計17便を走行。JR塩尻駅と市役所、core塩尻を結ぶ「市街地ルート」、同駅からドラッグストア「カワチ薬品」までの「通学(朝)ルート」、同店からcore塩尻までの「通学(夕)ルート」がある。乗車無料。事前予約制で、乗車日の前日から直前まで、ウェブサイトと経路周辺に設置する予約端末機で受け付ける。

 同市では2020年度から実証実験を行い、公募型の試乗会やタウンミーティングのほか、市内の小中学校で出前講座や試乗会を開くなど、地域住民の理解増進に努めてきた。今回試乗できる車両は市内をテスト走行しており、「見かけた方から『いつ乗れるの?』と聞かれることもある」と百瀬さん。

 今回の試乗会では、乗降拠点の近くにある塩尻志学館高校や都市大塩尻高校の生徒にも体験してもらう予定だという。今後は実験データなどを基に、自動運転「レベル4」運行の認可取得を目指す。「少しずつ認知度も上がってきていると感じている。より多くの方に乗ってもらう機会になれば」とも。

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