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松本地域のラーメン店4社が能登半島震災支援 限定200食、売上全額を義援金に

「まずはできることから」と話す(左から)堀江さん、白坂さん、三森さん、井上さん

「まずはできることから」と話す(左から)堀江さん、白坂さん、三森さん、井上さん

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 長野県中信地域のラーメン店でつくる「松本ラーメン団」が、能登半島地震の復興支援チャリティーとして1月19日、「アイシティ21」(山形村)特設会場でラーメンを販売する。

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 用意するのは、北陸産のサワラを使ったしょうゆラーメン。1杯1,000円で、限定200食を予定する。ほかに、各店のグッズなどもチャリティー販売。売上金は全額被災地への義援金に充てる。

 松本市内でラーメン店「おおぼし」「中華そば太陽軒」「らあめん寸八」「煮干しらあめん燕黒(つばくろ)」「らぁ麺しろがね」を運営する4社が企画。提供するラーメンは、被害のあった地域の食材のみで作ることも検討したが、現状では調達することが難しく、問題なく手に入るものに限ったという。

 4社は県内のラーメン店でつくる「信州麺友会」のメンバーでもあり、10年ほど前から「秘密倶楽部(くらぶ)」と称して技術向上の講習会などを行っている。「らぁ麺しろがね」を営む白坂巧さんが「何かできることはないか」とメンバーに相談。地元企業にも声をかけると、その日のうちに10社以上の協賛企業が集まった。会場を用意した「井上」の井上博文副社長は「皆さんの思いを後押ししたいと思った。それぞれができることを持ち寄れば大きな力になる」と話す。

 これまで「信州麺友会」や、そのメンバーがつくる各地域のグループで被災地支援を行ってきた。「らぁめん寸八」を運営する堀江勇太さんは「東北では炊き出しもしていたので、ラーメンを持っていきたいという思いは強いが、今ではないと判断した」と話す。「おおぼし」を運営する三森大祐さんは「被災地から距離があると、ニュースなどで目にする機会が少しずつ減っていく。活動することが思い出す機会につながれば」と力を込める。

 今後も、さまざまな形で継続的な支援を行っていくという。白坂さんは「皆の『何かしたい』という思いの集結。お客さんの思いも一緒に届けたい」と意気込む。

 開催時間は11時~16時。問い合わせは「らぁ麺しろがね安曇野店」(TEL 0263-75-0080)まで。

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