展覧会「新海誠監督作品『すずめの戸締まり』展」が現在、松本パルコ(松本中央1)6階特設会場で開催されている。主催は、信濃毎日新聞と長野朝日放送。
2022年11月に公開したアニメーション映画「すずめの戸締まり」。監督は県内出身の新海誠さんで、東日本大震災の記憶をテーマにしている。主人公の女子高校生・鈴芽(すずめ)が日本各地の廃虚を舞台に、災いの元となる「扉」を閉めていく冒険物語。同展は昨年4月から始まり全国を巡回。松本は9会場目となる。
ストーリーに沿って、作画や絵コンテ、劇中画のパネル、美術背景など約300点を展示。印象的なせりふを合わせて配置するほか、キーポイントとなるモチーフのオブジェを置く。映画の制作工程が分かるコーナーも用意。新海監督が1カットずつ色味やコントラストをチェックする「撮出し」や、3DCG、制作フローは、映像とパネルで解説する。フォトスポットも設ける。同放送局の丸山愛理さんは「主人公の旅の足跡をたどりながらストーリーを追体験できる」と話す。
グッズは、キーホルダー・ミニタオル・ぬいぐるみ・クリアファイルなどおよそ200アイテムを販売。松本会場限定の「ご当地キーホルダー」(650円)のほか、作中に登場するキャラクターの衣類を再現した「草太シャツ」(8,000円)、「芹澤シャツ」(6,800円)などを用意する。
今月11日、アニメ界のアカデミー賞とされる「アニー賞」の各賞候補が発表され、同作は長編作品賞など7部門にノミネートされた。丸山さんは「海外でも注目を集める作品。制作資料がそろう貴重な機会なので、多くの人に足を運んでほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~18時(最終入場は17時30分)。入場料は一般=1,300円、中高生=900円、小学生=700円。2月12日まで。