食べる

松本・中町に「ユキタコーヒー」 コーヒー好きの店主、長年の夢かなえ

山をイメージした配色の店内

山をイメージした配色の店内

  • 14

  •  

 コーヒー店「ユキタコーヒー」(松本市中央2)が松本・中町通りの上條ビル1階に9月22日、オープンした。

店舗外観

[広告]

 場所は5月に閉店した「万年筆の山田」の跡。店舗面積は5坪で、2人がけのテーブル2卓と、外にベンチを設ける。店内は、白と緑色の壁に、松本民芸家具の椅子とテーブルを合わせた落ち着いた雰囲気。店主の入山さんは「山をイメージした配色にした」と話す。

 コーヒーは、注文を受けてから豆をひき、1杯ずつハンドドリップでいれる。大町と白馬の焙煎(ばいせん)所の豆を使った「大町ブレンド」「白馬ブレンド」(以上600円)、数種類の豆を合わせた「ユキタブレンド」(530円)のほか、カフェオレ(650円)、紅茶(500円)などを提供。パフェ(750円)は抹茶とバニラのアイス、雷鳥のサブレ、季節のフルーツを盛り付ける。入山さんは「食品ロスを出さないよう、メニューを少なくしている。オープンしてからまだロスを出していない」と笑顔を見せる。

 入山さんはこれまでアパレルショップや家具店、喫茶店などさまざまな職種を経験。以前から店を持ちたいという思いを持っていたが、「自分には難しい」と諦めていたという。結婚と出産をしてからは子育てや家事に追われ、忙しい日々を送っていた。きっかけになったのは、子どもの成長や新型コロナの影響で今までの生活が一変したこと。「やりたいことを自由に、思い切ってやり、その背中を子どもに見せたい」と開業を決意した。

 もともとコーヒーが好きだったことから、コーヒー店にすることに決めた。6月に広さや立地が理想通りだった同ビルの物件を見つけたという。飲食店に必要な設備にするため改装を行うほか、コーヒー豆の仕入れ先を探したり、夫が働く中央民芸ショールーム(中央3)にテーブルとベンチをオーダーしたりと準備を進めてきた。

 ウインタースポーツが好きで、シーズンには雪山に登る入山さん。店名の「ユキタ」は、吹きだまりの雪が残っている場所「雪田(せつでん)」から取った。「お客さんとのコミュニケーションの中で店を作り上げていきたい。ふらっと入れてほっとする空間を目指したい」とも。

 営業時間は10時30分~16時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース