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松本・浅間温泉のギャラリーで20周年記念展 木工、ガラス、陶の5作家

「20年ということに自分でも驚く。ご縁があって続けられた」と瀧沢さん

「20年ということに自分でも驚く。ご縁があって続けられた」と瀧沢さん

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 5人の作家によるグループ展「ゆこもり20周年記念展」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。

名前もユニークなものが多い三尾さんの作品

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 今年開廊20周年を迎えた同ギャラリーが、これまで個展を開いた中から作家5人の作品を紹介する企画展。kino workshop(木工)、小路口力恵さん(ガラス)、諏佐知子さん、中川雅佳さん、三尾忍さん(以上陶)の作品、約200点を展示する。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「個展の後、機会はなくてもご縁が続いていた方にお願いした」と話す。

 岐阜県土岐市に工房を構える三尾さんは、植木鉢や一輪挿しをメインに出品する。植物が好きで、触れている時間が長いと言い、「植物と陶芸、好きなものが合体したのが植木鉢や花器」と笑顔を見せる。「シルエットを大事にしている」という作品は、帽子のようなふたや、コロンとした脚、うねったり、渦を巻いたりしている持ち手などが付いており、「バクくん」「風と発芽」「小さなナポレオン」などユニークな名前のものも。手を動かしながら形を作り、名前は最後に付けるという。「形は自分の持っている技術を総動員して、偶然生まれるもの。造形的に楽しめるもの、インテリアの仲間に入れてもらえるような人懐っこいものを意識している」とも。

 中川さんは、コルクのような質感を出した「コルク」シリーズを中心に用意。脚を付けたタンブラーや、「あめ釉(ゆう)」や「トルコ青」といったほかのシリーズと組み合わせてツートーンにしたカップなどもある。諏佐さんの作品は、花や葉、クリなどポップな模様のある茶わんや皿など。絵柄を切り抜いて作った型紙で模様を施しているという。

 小路口さんは、丁寧な研磨加工で仕上げたグラスや酒器などのほか、中にLEDキャンドルを入れて照明としても使える3連の器も用意する。岐阜県飛騨市内に自宅兼工房を構える片岡清英さん・紀子さん夫妻による「kino workshop」は、地元の木材を使った皿や書類ケース、スツールなどを制作。23日には、地元の広葉樹でバードコールを作るワークショップを行う(予約制、料金は2,500円)。

 同ギャラリーは2004(平成16)年4月に開業。当初はセレクトショップのように、器を紹介していたが、翌年4月から企画展を始めた。現在は、常設展に加え、年に5回ほど企画展を行っている。瀧沢さんは「どこか気にかかる、何か『やりたいこと』を感じられる手仕事をこれからも紹介していきたい」と話す。

 作品は全て販売する。植木鉢=5,300円~、小皿=2,750円~、スツール=2万2,000円など。営業時間は10時~18時。木曜・日曜定休。9月23日まで。

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