小学生から大人まで映画を楽しめる「夏休みの映画館」が8月26日・27日、松本市波田文化センターアクトホール(松本市波田鍋割)で行われる。
26日は、「音のない世界で」(1992年、フランス)を上映する。「アダマン号に乗って」で、今年ベルリン国際映画祭で金熊賞最高賞を受賞したニコラ・フィリペール監督が、聴覚に障がいのある人たちを追ったドキュメンタリー。ろう学校の子どもたちとその家族、手話を教える先生、工場で働く若者、ろう者同士で結婚するカップルなど、音のない世界で静かに、豊かに繰り広げられる言葉の世界を描く。
27日は2部制で、午前中は世界のアニメーション作品集と題して、カナダ国立映画制作庁(NFB)提供のアニメーション4作品と、日本を代表するアニメーション作家・山村浩二さんの3作品。午後は「ルパン三世カリオストロの城」(1979年)を上映する。各回、同イベントに合わせて製作した鑑賞ノートを用いて、映画の見方を紹介する時間も設ける。
全国各地のミニシアター・コミュニティーシネマ8団体が共同企画。若い観客に多様な映画の魅力を伝え、地域と映画館との新たな交流を生み出すことを目指す。NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」の宮崎善文理事長は「ミニシアターにあまり縁のない子どもたちが、足を運ぶきっかけになれば。作品は幅広く楽しめるので、大人もぜひ」と呼びかける。
上映開始時間は、「音のない世界で」=13時、「世界のアニメーション作品集」=10時30分、「ルパン三世カリオストロの城」=13時。チケット料金は、大学生以下=500円、親子セット券(大人1人と子ども1人)前売り=1,400円、当日=1,500円、一般(当日)=1,800円。チケットの問い合わせは同NPO(TEL 0263-98-4928)まで。