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松本の「アルモニービアン」で「百器夜行」 名建築でワインと工芸楽しむ

会場の「アルモニービアン」は国の登録有形文化財に登録されている

会場の「アルモニービアン」は国の登録有形文化財に登録されている

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 名建築で工芸と飲食を楽しむ「百器夜行(ひゃっきやぎょう)~名建築とワインを工芸で楽しむひととき~」が8月25日、ウエディング施設「アルモニービアン」(松本市大手3)で行われる。

4人の作家が制作した六寸皿から1点選んで、オードブルを盛り付ける

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 4人の作家が制作した六寸皿の中から1つを選び、その皿に盛り付けたオードブルと、同施設のシニアソムリエ・喜古直嗣さんがペアリングしたワイン2種を一緒に楽しむ。出品作家は、池内康祐さん、小林正則さん(以上ガラス)、かねこゆうこさん、宮崎匠さん(以上陶器)。選んだ皿は持ち帰ることができる。

 同施設は、1937(昭和12)年築の旧第一勧業銀行松本支店を保存・活用して2008(平成20)年4月に開業。国の登録有形文化財にも登録されている。当日は、「近代建築と松本」をテーマにしたミニトークの時間も設け、藤松建築設計室(開智1)の藤松幹雄さんと都市計画家の倉澤聡さんが、建築のディテールについて紹介する。

 毎年5月に行われている「工芸の五月」の通年企画の一環。例年通りにイベントを開くことが難しくなった2020年、試行錯誤をしながら秋に小さな企画を行ったことをきっかけに、開催時期の幅が広がったという。昨年から本格的に通年で展開し、10月にはNTT東日本松本大名町ビル(大手3)の中庭でクラフトマーケット「手仕事の庭」を行った。工芸の五月実行委員会の北原沙知子さんは「新たな場所で新たな出会いがたくさんあった。これまであまり縁のなかったエリアでも、何かできるのではないかと感じた」と振り返る。

 市商工課を通じて、同施設とのコラボが実現。「工芸の五月」の恒例企画、「ほろ酔い工芸」と「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」に同施設の担当者が興味を持ったことから、工芸と酒に加え、食や名建築も堪能できるようにと、準備を進めてきた。

 イベント名は、さまざまな妖怪が深夜に集う「百鬼夜行」から着想を得て、「ずらりと並んだ工芸作品との一期一会を」という思いを込めた。同実行委員会の宮脇弘幸さんは「酒と食は、シニアソムリエとシェフが担当してくれるので、『ほろ酔い工芸』からグレードアップしている。ドレスコードもないので気軽に、いつもと少し違う雰囲気の中、ここでしかない器との出合いを楽しんでほしい」と呼びかける。

 開催時間は18時~20時(開場は17時30分)。料金は7,800円。申し込みはウェブサイトで受け付ける。問い合わせは松本クラフト推進協会(TEL 0263-34-6557、火曜・木曜11時~16時)まで。

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