北松本駅近くに4月4日、ウエディング施設「ヴィラ・デ・マリアージュ松本」(松本市宮渕1、TEL 0263-38-4122)がオープンした。ブライダル事業を手がける「プリオコーポレーション」(本社=東京都港区)が運営するもので、県内では軽井沢・長野に続いて3施設目となる。
敷地面積は約2,000坪で、コンセプトは「南フランスの結婚式」。「南フランスでは、街の中心に教会があり、自然な雰囲気で挙式が行われている。天気や温度や風、通りかかった街の人からの祝福など、式場だけではなく、空間全体で祝うような…そんな感じを日本で再現したかった」と同館副支配人の梶山正樹さん。敷地入口から建物のエントランスまでの距離をゆったりととり、「街」のような空間を作り上げているのが特徴。
2階チャペルのバージンロードは17メートルあり、最大100人を収容できる。天井が高く、過剰なデコレーションのない、シンプルな造りになっている。披露宴会場となるレストランはイタリアのレストランをイメージした「リストランテ・セシル・ローザ」(120人収容)と、黒を基調にしたシックな雰囲気の「クラブ・シエル・デ・トワール」(110人収容)の2室。共に会場横にオープンキッチンを設け、料理を出来たての状態で提供する。「『セシル・ローザ』は食事と会話をメーンに『シエル・デ・トワール』は音や光、映像を使っていろいろな演出することが可能。披露宴のタイプによって使い分けられる」(梶山さん)。
「大事にしたいのはきずなと感謝」と梶山さん。プランナーが両家にヒアリングをするなど、時間をかけて二人に合った式を、共に作り上げるという。衣装はウエディングドレスのオーダー(16万円~)にも対応。料理も両家と相談しながらオリジナルを提供する。「例えば実家で作っている野菜や米を料理に使ったり、出身地の食材や地酒を提供したり…新郎新婦や、家族のことが少しでも伝わるようなかたちができれば」(同)。
現在すでに100組ほどの成約があるという。「プランナーが深いところまで入って、聞いたことをすべて受けとめ、生かしていきたい。きずなをかたちにした結婚式を一緒に作り上げていければ」(同)。
営業時間は10時~21時。