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松本・裏町に定食店「よりみち散歩」 元漫画家が開業「昼飲みも楽しんで」

「ちょっと来て、食べて軽く飲んで楽しんでもらえる場所にしていきたい」と柳沢さん

「ちょっと来て、食べて軽く飲んで楽しんでもらえる場所にしていきたい」と柳沢さん

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 昼飲みができる定食店「よりみち散歩」(松本市大手5)が松本・裏町に7月12日、オープンした。

入り口には柳沢さんが手作りした看板がある

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 以前、革小物店だった物件をほぼ居抜きで使う。店舗面積は約5坪、席数はカウンターとテーブル合わせて7席。

 定食は3種類で、日替わりの小鉢2品、漬物、自家製ドレッシングのサラダのほか、店の近くにある「鯛萬(たいまん)の井戸」の水を使ったご飯とみそ汁が付く。店主の柳沢香里さんが薦める「銀だら定食」(1,500円)は「御湖鶴(みこつる) 純米吟醸 山恵錦」の酒かすで漬けたギンダラを提供。ほかに信州産豚ロースと豚バラの「豚ぶた定食」(1,200円)、和牛ハラミと牛タンに唐辛子みそを添えた「ハラタン定食」(1,500円)もある。

 単品メニューはライターであぶって食べる「ほたるいか素干し」(300円)や「日本の若鶏 肉づき良すぎナンコツ」(600円)などを用意。ドリンクはビールやハイボール、サワーやワインなど幅広く取りそろえる。日本酒(1合=500円~)は「山恵錦」のほか、熱かんの「大雪渓」、柳沢さんが季節ごとに選んでいる「山形正宗 純米吟醸 稲造」「黒松仙醸 こんな夜に 雷鳥」といったものを取り扱う。

 子どもの頃から絵を描くことやものづくりが好きだった柳沢さん。子育て中の2006(平成18)年に「秋の水菜」という名前で自費出版した絵本がきっかけで、北信地域のフリーペーパーで漫画「よりみち散歩」を10年間連載した。イラストレーターとしても活動し、2016(平成28)年にミニチュア作品の制作・販売を始めた。

 昨秋、地元の長野市から松本市へ移住し、偶然裏町の空き物件を見つけた。柳沢さんは「調理師免許を持っていて、以前から漠然と飲食店をやりたいと思っていた。1人で切り盛りするのにちょうどいい広さで、近くにある井戸に魅力を感じて開業を決めた」と振り返る。

 漫画家の経験を生かし、インスタグラムには開業までの奮闘記などを載せている。今後はそばやうどんの提供や、イベントの開催も予定。柳沢さんは「ふらっと寄って、軽く飲んで楽しんでもらいたい。近くの店とも協力しながら裏町を盛り上げていければ」と意気込む。

 営業時間は11時~15時。営業日はインスタグラムで確認できる。

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